評価:★★★★★ 4.9
本が好きで、司書資格を取り、大学図書館への就職が決まっていたのに、大学卒業直後に死んでしまった麗乃。転生したのは、識字率が低くて本が少ない世界の兵士の娘。いくら読みたくても周りに本なんてあるはずない。本がないならどうする? 作ってしまえばいいじゃない。目指すは図書館司書! 本に囲まれて生きるため、本を作るところから始めよう。※最初の主人公の性格が最悪です。ある程度成長するまで、気分悪くなる恐れがあります。(R15は念のため)
話数:全677話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
レビューを投稿するのはなろうで初めてです。書かずにはいられない!だってもう、ほんとに面白くてたまらなかったから!正直に言えば私、初読時は第一部の途中、ほんのさわりのところで挫折しました。まだ商人たちにも出会っていないところで。でもそれはもったいなかった。商人たちが出てきてからは止められなかった。第4部が終わった時点では、もう先が気になって仕方なくって、文字通り寝食を忘れるくらいに読みふけることに。時には笑いながら、時には涙を流しながら。読書で寝食を忘れたのは初めてかも。あ、読書で涙したのも久しぶり。序盤は話の進みが緩やかで、ものづくりが主軸ですが、物語が進行するにつれて色々な要素が絡み合い、面白さは加速度的に高まっていきます。最初は貧民街で地道に紙や粘土板等作ってますが、その世界は実は……。って感じで、ほんと、世界が見えてきてからが面白い。是非読んでほしいです!
何がすごいって、飽きが全く来ない。一度も途切れず読み切ってしまった作品は、なろうでは初めてかも。一話一話のボリュームがかなりあるので、同じくらいの話数の他の作品より1.5倍〜2倍くらいありそうな気がしました。(体感)約1ヶ月、夜寝落ちするまで読んで、朝起きたら読み、昼間も読み、また夜寝落ちするまで読む、みたいな生活になってしまうくらいハマりました(笑)もはや生活の一部ではなく、主でした。本当に話の作り方がうまい。ワクワクが止まらないし、めちゃくちゃ感動する。ブックマークに登録しといて後でみようとか思ってるそこのあなた、今すぐ一話読みましょう!さぁさぁはやく!まじで面白いから!
女主人公の転生物というのは余り縁が無かったのですが、これは当たりでした。本が大好きで、読書さえ出来れば幸せな女性が転生し本が無い(というより高過ぎて手が出せない)世界に超虚弱体質の女の子マインとして生まれ変わってしまった。しかもその世界は日本と比べると衛生面でも技術面でも大きく後れを取っており、そんな中でマインは「本が読みたい」の一心だけで大暴走……そんなお話です。幸いと言って良いのか、虚弱な体のお陰で取り返しのつかない暴走をやらかす前にぶっ倒れるのとそんな彼女を気遣い手伝ってくれる人間も段々と出てくるのでよくある主人公一強にはならないのもポイント。そして話が進むにつれ、テーマは誰もが当たり前のように持っていながらも意外とありがたみには気付かない家族の愛へと変わっていきます。マインが生まれた時から両手一杯に与えられたそれを、彼女は誰に渡すのか?それもこの物語の見所です。
私も本が好きなので、ヒロインに共感して読んでいました。はじめはよくある成り代わりやトリップ物、という印象だったのですが、家族愛にとても感情が揺さぶられて、ボロボロ泣きながら毎晩寝落ちするまで読んでいました。書籍化しているので、一部読めなくなっているのかな、と心配していましたがそんなこともなく、最後まで読ませていただきました。この作品との出会いを神々に感謝しなければなりませんね。神に祈りを!
異世界ものに飽き飽きしたあなた。ご都合もの、ハーレムもの、無双もの、そんな作品に食傷気味では??そんな、あなたにオススメしたいのがこの作品です。主人公は病弱ですぐ死にかける少女。異世界から転生して知識はあるけど、やりたいことも満足にできない体。それが、下克上?どうやって??何も無いところから、無理なくやれることが増えていき、主人公の人生が広がっていく。そんな姿にいつの間にかこの作品の世界にのめり込んでしまう!いつもと違った、でも至極の作品を読みたいのであれば、間違いなくあなたを満足させてくれます。自信を持ってオススメできる作品ですよ!
ネットで読了し、紙の本が欲しくなって、既刊は全て購入しました。内容は深く、あれはどうなった?も追記されていて、大満足です。新刊も、予約済みです。母親なので、親子、家族について、それ以外にも、たくさん考えさせられました。できる事なら、フェルディナンドに子どもを抱かせてあげて欲しい、そう願っています。それか、フェルディナンドを我が家で産みなおしたい‥幸せにしてあげてください。ありがとうございました。
本当にひさしぶりに楽しい小説に出会いました。昔、ハリーポッターを初めて読んだ時のワクワク、ハラハラ、ドキドキの感覚、ず~っとその世界に入っていたいと思う感覚に再び出会った感じです。モノづくりとか、化学とか、大好きです。最初はこの感覚のお話かと思っていたら、途中から魔法とかっ?!やばい、そっち系のお話も大好きで、この絶妙なミックス。ハリーポッターを思わせる貴族院生活。でも、日本人感覚なのがまた、面白さを倍増させています。更にはラブストーリーも展開され、大好きな要素がすべて含まれていて、ここで読み終わるのが残念でなりません。この先も何かやらかしてくれそうな雰囲気。その後が知りたい、読みたい。ほっこりしたいです。ぜひ、続編をお願いします!!!
アニメ化おめでとうございます!!まず知識の下調べへの作者様の努力が素晴らしい!この作品は非常に努力した勉強がなければ完成しないといえるほど知識の造形が深い!主人公は非常に頭がいいがどこか抜けているというところで親近感を抱きやすく感情移入しやすい!笑いをとりつつも、深い家族愛にほっこり、時に涙を流し・最初に考えもしなかった終盤にはもはや心臓の高鳴りを止められない!よってこの作品は神である。
失礼な言い方かもしれませんが、このなろうサイトでこのような大河小説(そう言い切っていいと思います)が読めるとは夢にも思いませんでした。丁寧に書き込まれた主人公、それを取り巻く人々、そしてまた空気まで感じられるような人々の生活が生き生きと描写されています。その色彩豊かな背景をバックに展開される主人公の激動の人生。大長編でありながら読者を飽きさせず引っ張っていきます。そして感動のフィナーレ。文句無しの傑作です。脱帽しました。
好き!をエネルギーに体を心配するほどの量の仕事をこなす中身は大人体は成長しない少女。練りこまれた世界観でさらなるお話を期待してしまう仕上がりです。主人公中心のお話で多方面の仕事をテンポよくまとめられているので読みやすい作品です。完成度ゆえに残念に感じたのは学園編以降、おそらく主人公周りだけでなく作品の中心となる国家規模の動きがどうにも説明不足であったり強引に感じるところが増えていくところです。領主が王の命令に逆らえないことを強調していたとはいえ領地の維持さえ困難にしかねない点を目立った工作なしに了承していたり黒幕たちが妙にあっさり片付いたり終盤に急に早足になったように感じます。また私が男性読者だからなのかもですが主人公の結婚相手です。一つの解決策として納得はしながらそれまでの積み重なった関係からすると作品の根幹部分で彼ではなかった方がよかったのではとも感じました。