評価:★★★★☆ 4.3
スターツ出版文庫にて6月28日に書籍化決定!
ある日、一人暮らしをしている僕のアパートの前に、可愛らしい女の子が倒れていた。
どうやら頭を打ったらしく、自分の名前以外の記憶を失ってしまったらしい。病院や警察へ行ったほうがいいと提案するも、女の子は必死に首を横へ振るばかり。
記憶が戻るまでの期間だけ、その女の子を部屋に住まわせることになるが、次第に僕は彼女に惹かれていって……僕が彼女の秘密を知った時、あなたはきっと涙する。
※書籍化作業の始めに、自分で文章の修正を行いました。基本的なストーリーは変わっていません。書籍版は自分以外にも編集の方の手が加わっていますので、なろうに掲載されているものより読みやすくなっています。
ベリーズカフェさんでも公開してます。
話数:全50話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
ミステリー要素が多分に含まれる作品ですが、それだけではありません。男女の甘々描写には思わず顔を赤らめ、子供とのじゃれ合いには頬を緩ませられること必至。甘々とほっこりが絶妙なバランスで配合されております。そして、意味深なタイトル。これがまさに本作の醍醐味でもあります。記憶喪失の彼女の正体を知った時、きっとあなたは優しい気持ちに包まれるでしょう。いくつもの伏線が張り巡らされ、それらがひとつひとつ紐解かれていく時の驚きは、ある種の感動を味わえます。甘くて切ない、不思議体験。ぜひご堪能あれ。
わたしは恋愛小説が苦手です。ただイチャイチャしているだけの、自己満足のように感じてしまう偏屈者だからです。しかし、この小説は違いました。丁寧に繊細に、主人公は当たり前ですが、ストーリーに出てくる脇役までしっかり書き込まれた心理描写。そしてなにより、深い愛情が心を震わせます。なんでも出来る万能主人公でないところも面白く、ダメ人間な部分もちょっと見えて、共感できる作品です。夜電気を消して、ベッドでしんみり読むも良し、出勤中の電車で読むのも面白い。最高におすすめです。