評価:★★★★☆ 3.9
村人Aの朝は早い。その職業に就く少年は誇りをもって『ようこそ、アルヒムの村へ!』と繰り返していた。何を言われようがバグったようにその言葉を繰り返す彼はある日クレアという悪意の塊みたいな最強美少女に出会う。そこから彼のバグった人生は終わりを告げる。
これは村人Aとなった彼の反逆の物語――――
話数:全36話
ジャンル:アドベンチャー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
完結日:2017年5月1日
作者:toichi
これは読む「意味」のある作品だ。 もちろん、我々が小説を読む上で、ホラーにしろ恋愛ものにしろ、どのようなベクトルを求め、得たとしても、それは感情を満たす営為に過ぎない。 しかし、その中でも世界の見え方や我々の思想に作用し、琴線に触れ、初めて味わう感覚を与えてくれるのは事実である。少なくとも、私にはそれが読む「意味」(価値)がある作品だと思っている。———- 前置きが長くなったが、本作の内容は、異世界✕純文学だと私は思う。 作者は、主人公やヒロインを通して、大衆の他人への価値の置き方や世間一般と呼ばれるものに対して、懐疑的であり、我々が思い描いている理想は理想足りうるのか?ということを読者に投げかけているように伺える。 そして、何よりも面白い。思わず声を出して笑った部分もいくつかある。 気になったなら読んでみるといい。『ようこそ、アルヒムの村へ!』
村人Aという役割を持った少年アルミナがドS美少女クレアと魔王退治に行く(行かされる)物語!主人公弱々です 笑ヒロインが勇者よりも強いです 笑そんな性別が真逆なんじゃないかという2人が魔王を討伐しようと旅をするのですが、この2人の関係性がとても面白い!ヒロインがドSというか暴虐というか、かなり過激な発言をしたりして、それに対して主人公が毎回ドン引いたりツッコンだりしていくのですが、その会話の流れのテンポが良いので読んでいて楽しめると思います!「ふふ、アルミナ…いえ虫の恐怖する顔が面白い作品ですって、良かったですね」「なあなんで虫っていい直した?!そしてそんなこと言ってないよな?!」既に完結していて安心できますし、10万文字程度なのでサクッと読めるので、興味のある方は是非一度読んでみてください!
主人公は、どこにでもいるような村人A。 毎日毎日「ようこそアルヒムの村へ!」という仕事をするだけの存在、だった。 血や人が苦しんでいる顔が大好きな、色々とアレな少女に出逢ってから、村人Aのバグった人生は動き出した。♦ ドSなチート少女とヘタレ鈍感最弱主人公。たまに少女のデレ有り。 最高ですね。 文章も、纏った綺麗な文体です。 こういう一人称視点で綺麗な文章を、いつか書いてみたいものです。物語は完結してしまいましたが、続編があったら読みたいなと思わせてくれる作品です。