評価:☆☆☆☆☆ 0
草加(ソウカ)が入学した学校には、旧校舎と呼ばれる古い建物があった。その旧校舎の中に、変わった部屋がある。天井と床が一面、鏡になっているのである。
草加は、飼育部と名乗る四枝(シエ)という三年生に、鏡の部屋に案内され、奇妙な光景を垣間見た。その鏡に自分の姿が映らない。そして、旧校舎の部屋だけでなく、あらゆる鏡に自分が映らないようになってしまった。
四枝の思惑では、そうなることが、飼育部の一員となるには必要不可欠だった。
草加は、三人の飼育部員との出会いによって、鏡に自分の姿が映らないということの意味が、次第にわかりかけてくる。
それは、飼育部員たちが、鏡に映らないことで得た不思議な『力』の存在だった。
『力』を持て余し、思い悩むリコ。
『力』に魅入られ、狂っていく矢来(ヤライ)。
『力』の危険性をよく知り、彼らと自分を『力』から逃れられるように奔走する四枝。
四枝の目的は、『力』の元である鏡を破壊して、『力』を失わせることだったが、他の部員の協力が得られず、なかなか、うまくいかない。
飼育部の面々に戸惑う草加。しかし、自分自身にも『力』の兆候を見出し、次第に馴染んでいった。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象