そこにあいつはいた。 完結日:2010年2月3日 作者:代田さん 評価:★★★★☆ 4.1しがない地方公務員、草薙健一が生まれて初めて体験した恐怖の一夜。健一は職場の同僚で霊感の強い飯田に、その正体を突き止めてくれるよう頼むのだが……。離婚目前の中年男と座敷童子(?)の交流を描く、地味で控えめで、ほんの少しだけホラーなお話。怖くないです。 話数:全30話 ジャンル:その他 登場人物 主人公属性 男主人公 職業・種族 霊 時代:現代 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 OL/サラリーマン 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
代田氏の作品の中で、今のところ二番目に好きな物語。「あぁ、そうよ。男って、こんな風に鈍感なんだわ」と、すれ違う男女関係には、はらはらさせられるけれど、たしかに現実はこんなものかもしれないと思う。 代田氏の物語には、いつも現実にはない何かが出て来て、興味を注がれる。それはいつも外見の魅力を備えているとは限らないのだけれど。今回の座敷童子は、キャラクターとしては、これまでの作品の中で比較してみると、一番キュートで魅力的かも知れない。そして、その座敷童子を大切に守ってしまう主人公の男性の優しさが、作者の人柄と重なり温かく感じられる。そう言えば、このお話は、私が代田氏の作品を読み始めるきっかけとなった作品でもあった。最後まで、続きが気になり寝不足になるかも?お奨めの作品だ。