評価:★★★★☆ 4.2
新人小説作家の新橋尚弥はある日、一人の清楚系美女、白夜叶愛と出会う。
彼女は容姿端麗で頭脳明晰でーー容赦ない毒舌を放つ、そんな名探偵だった。
これは運命なのか、宿命なのか
偶然だったのか、必然だったのか。
三年前に起こった一つの自殺事件を中心に尚弥と叶愛は深く関わっていく事になる。
「言葉は声に出さないと届きません。気持ちは行動に移さないと伝わりませんよ」
名探偵、白夜叶愛が今、自殺者と自殺者の周りに蔓延る現代問題にメスを入れる。探偵白夜叶愛シリーズ
第2作目「白夜叶愛の独り言」短編http://ncode.syosetu.com/n3977ed/
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
皆さんは「運命」を信じるだろうか。偶然に思える必然が訪れたなら、信心深い方は胸ときめき、心躍るかもしれない。おいらは……どうでもいいか。さて、本作の狂言回しである新橋尚弥は、街で見かけた絶世の美女――白夜叶愛と「運命的に」巡り会う。そしてとある事件に首を突っ込むことになるのだ。この主人公たる叶愛の人物造形は面白い。とにかく毒舌家で、常識人の尚弥を情け容赦なく言葉責めにする。そして頭が切れる。彼女の言はまっとうであり、その推理は快刀乱麻を断つがごとくだ。こうした叶愛の活躍が物語の芯を貫き、事件は思わぬ展開を見せていく。彼女以外にも、喫茶店の怠惰なマスターや、探偵事務所所属の桜井結など、脇を固める人物たちも一癖ある。会話主体の作品なので、読書ははかどるだろう。メッセージ性の強い本作は、必ずやあなたの心に訴えてくるはずだ。清々しい読了感を覚えながら、強く推薦する次第である。
皆さんは「運命」を信じるだろうか。偶然に思える必然が訪れたなら、信心深い方は胸ときめき、心躍るかもしれない。おいらは……どうでもいいか。さて、本作の狂言回しである新橋尚弥は、街で見かけた絶世の美女――白夜叶愛と「運命的に」巡り会う。そしてとある事件に首を突っ込むことになるのだ。この主人公たる叶愛の人物造形は面白い。とにかく毒舌家で、常識人の尚弥を情け容赦なく言葉責めにする。そして頭が切れる。彼女の言はまっとうであり、その推理は快刀乱麻を断つがごとくだ。こうした叶愛の活躍が物語の芯を貫き、事件は思わぬ展開を見せていく。彼女以外にも、喫茶店の怠惰なマスターや、探偵事務所所属の桜井結など、脇を固める人物たちも一癖ある。会話主体の作品なので、読書ははかどるだろう。メッセージ性の強い本作は、必ずやあなたの心に訴えてくるはずだ。清々しい読了感を覚えながら、強く推薦する次第である。