評価:★★★★☆ 4.2
目が覚めたら木のうろの中でした。
恐る恐る外に出てみると森でした。どうも島らしい。
そうか、島か。
……いろいろ思い出せないけどなんだか大丈夫な気がする。これは生まれた惑星『地球』のために別の惑星でいつの間にか神の使いになった女性が、ゆるゆるとモフモフ(たまにファンタジー現地人)と生活しながらあるお仕事を終わらせるまでの日常を綴った物語です。
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무단 전재는 금지입니다.※熱いバトルを繰り広げたりしません。
※現地人男性の遺した回想録も間に挟まります。
※続編はシリーズからどうぞ。
2017/8/8 改稿しつつエブリスタにも投稿をはじめました←あっという間にやらなくなり。
話数:全216話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
このお話は95%のゆるゆるさとほんの僅かなシリアスで構成されています。文章も読みやすく情景がスッと入るくらいに描写されております。主人公の女の子…………女性は普通の人です。ちゃんと感謝と謝罪ができる普通に好い人です。その普通さと小市民っぷりが共感を呼ぶこと間違いありません。もう一人裏主人公とも言うべき青年もまた普通の人です。周りの人達がとても優れていて若干のコンプレックスを抱えながらもちゃんと真っ直ぐ育った好い人です。日々を忙しく過ごして色々忘れそうな一時、彼女らの生活を見てホッと一息ついてみませんか?
そして幸せに暮らしましたとさ。それはハッピーエンドでもあるけれど、神様の手のひらの上でもあるのかな?神様のお気に入りとして異世界に落とされ、神様の御使いとしてその世界で暮らし、元の世界に戻って己の人生を全うした後に再び神様の元に戻り。その際には元の世界で過ごした記憶もなくて、来たときとほぼ同じ姿で再びの異世界での生活が始まって。神様の愛する主人公の気質は当時のモノかもしれない。大人になって老いていくまでの彼女の人生は切り捨てられたかのようにも見えて。穿った見方をすれば、神様の欲しかったものをそのまま手元に戻したかのように。ほのぼののんびりしたお話の裏をこう深読みさせてしまう面白さがありました。本当に神様ってワガママ。
これぞ【ほのぼの】というような作品。シリアスらしいシリアスな場面はありませんが、話の流れがいいので、サクっと読めます。主人公はいたって平凡ですが、チートな保護者(たまに辛口)とチートなもふもふ達(常に激甘)のお陰でなんちゃってチートです。装っちゃってます。他のキャラクターも個性豊かで、覚えやすい。のんびり読みたいな、というときに是非 !