評価:★★★★☆ 3.9
当たり前の日々。
平和で退屈で、でもかけがえのない日々が、突然跡形もなく消えてしまうとしたら――。
茜と京と朔は、突然世界の終わりを体験し、そしてなぜかそのときより三日前に時を遡っていた。当たり前の日々が当たり前でなくなること。
なぜ自分たちはこの世界に生きているのか。
恋や友情に揺れる三人に突然訪れたのは、予想もつかない事態だった。世界が終わりを迎えるまでの三日間を繰り返しタイムリープしながら、生きる意味や仲間との絆を確かめ合う三人の高校生たちの物語。
※アルファポリスさんに重複投稿。
※無断転載禁止
話数:全43話
ジャンル:タイムトラベル
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
いつもと同じ時間、同じ目覚まし時計の音を、同じように布団の中から手を伸ばして止める。 いつもと同じ? いいえ、本当は日付も曜日も変わり、同じ日は二度とやってこない。でも、もしも同じ日が<二度>やってきたら……? いや、<二度>だけでなく何度と繰り返されたら? 本作は、世界が崩壊する日に時間がリセットされ、崩壊までの三日間を繰り返し過ごさねばならなくなった三人の高校生の物語。 なぜ、世界は崩壊したのか? なぜ、時間を遡るのか? なぜ、それが自分達だけなのか…… 特別な能力も使命も持たないはずのごく普通の三人はその世界で何を考え、どんな終末を過ごしていくのか? そして世界の終末を目の前にして出された思いがけない提案とは? 友情と恋愛、限られた時間の中でもがく彼らが築く絆の物語を是非お楽しみください! あなたの今過ごしている今日は何度目の今日ですか?
世界が終わりを迎えるまでの三日間を繰り返しタイムリープ……と、あらすじに書かれてあります。カフカの『変身』の主人公――グレーゴルが朝目覚めると巨大な虫になっていたのと同じように”世界滅亡の循環”という不条理を追究せぬまま話が進んでいくのだろうと思っていました。この作品の元となる『世界の終わり、あるいは茜色の空』ではそう締めくくられていたからです。ところが、本作ではちゃんとしたアンサーが用意されていました。読みやすい青春小説と思いきや急転直下!平凡な日常に感謝、そして考えさせられます。もしも世界がもうすぐ終わってしまうとしたら、私はどうするだろう……