この作品の魅力は『子どもたち』と『お姉さん』の壮絶な心理バトルです。児童学習誌「こどもたちへ」の、ごく健全な質問コーナー。世界の真理をお手軽に見定めんとする子どもたちと、ノルマの期限をお手軽に乗り越えんとするお姉さんの、泥沼化していく総力戦に戦慄します。最終的に、お姉さんも子どもたちも、互いに共通した疑念を抱いていくのです。即ち--お前の正体は、何者だ。「子どもです」「お姉さんです」それらは果たして、真か偽か。『教えて、お姉さん。この世界の真実を』To be continued……とも解釈できる内容を非常に解りやすく、かつ面白おかしく明るい笑顔で締め括られる作品です。笑いあり、涙ありの傑作コメディー!おっさん必読の一作です。
今時たいていのことはネットで調べることができます。だがしかし!そこを敢えて質問するのはどんな時か!?一つはネットに答えが載っていない時。そしてもう一つは『質問すること』そのものに意味がある時なのです!『いい質問はいい解答より価値がある』古来より言われている言葉ですね。夕日が赤いのはなぜ?砂漠が美しいのはなぜ?浜の真砂は尽きるとも、世に疑問の種が尽きることはない。だからお姉さんの胸は今日も期待に膨らんでいるのでしょう。
この作品の魅力は『子どもたち』と『お姉さん』の壮絶な心理バトルです。児童学習誌「こどもたちへ」の、ごく健全な質問コーナー。世界の真理をお手軽に見定めんとする子どもたちと、ノルマの期限をお手軽に乗り越えんとするお姉さんの、泥沼化していく総力戦に戦慄します。最終的に、お姉さんも子どもたちも、互いに共通した疑念を抱いていくのです。即ち--お前の正体は、何者だ。「子どもです」「お姉さんです」それらは果たして、真か偽か。『教えて、お姉さん。この世界の真実を』To be continued……とも解釈できる内容を非常に解りやすく、かつ面白おかしく明るい笑顔で締め括られる作品です。笑いあり、涙ありの傑作コメディー!おっさん必読の一作です。
いや、あるんですね、こんなコト。私は以前この作品を読みかえそうとブクマを探しました。なんてったって面白かったから。しかし何処にも見当たらないじゃありませんか。タイトル変えやがったか? ふと脳裏をよぎり、『なんでも知ってるお姉さん』こんなキャッチーでキュートなタイトルを変えるのか!と、本気で憤りました。いや、タイトルはステキなままでした。ブクマ忘れです。はい凡ミスです。どうやら面白すぎて一気読みした挙句、ポイントだけ入れて他のこの作者様の作品に飛びついていたようです。そっちはブクマしてるので面白くなかったのでしょう(本気にしない)それはさておき、あの日の私はそれだけ面白くて興奮していたのですね。何せ文フリ優秀作品だもん。皆さんも是非読みに行ってください。あ、質問するんだったわ。☆ ☆ ☆『お姉さんへ。どうして「チャッカマン・オ
お姉さんへいつも「こどもたちへ」読んでます。お姉さんのしつもんコーナーが大好きです。いつもやさしくなんでも教えてくれるお姉さんが大好きです。とくにお姉さんの言葉のさいごの「よッ」とか「だッ」とか「ねッ」とか「ぞッ」の「ッ」が好きです。前の回はお姉さんがクマを捕まえに熊本県に行ってしまって、休みだったので悲しかったです。しつもんです。「なんでも知ってるお姉さん 」の続きはありますか。東京都 お姉さんが大好き太郎(8歳)
この作品は、とある雑誌のコーナーである。「お姉さんへの質問50」に送られてくる質問に答えるお姉さん(おっさん)が主人公である。この時点で、吹き出しそうになってしまう。イラストのお姉さんと、きっと冴えない風貌の主人公に差はきっと凄まじいはずだからである。かつては賑わったこのコーナーも今や打ち切りの危機にあったのだ。理由は言うまでもない。小学生までがスマートフォンを持っている時代なのだ。ほんの少しの疑問は調べてたら解決してしまうからである。失業の危機の感じたお姉さん(おっさん)はそこでとある策を巡らす。この策は見事成功するが、自らに跳ね返ってくる所にさらに笑ってしまう事間違いなしだ。さぁ、お姉さん頑張って!文フリ短編小説賞2017受賞おめでとう!
『笑い』を武器にしつつ、ビビッドな社会風刺と皮肉の利いた優れた作品だと思いました。情報革命の言葉も昔、ネットの荒波かぶった雑誌界は、それは深い悩みを抱えていると思います。ハイグレードに、しかも厳しくなる子供からのお悩み、そしてそれ以上にハードなノルマ。にこにこなお姉さんのイラストの皮を被って、ライターのおぢさんたちは、日々血の涙をこぼしているはず!本編のお姉さん(?)もその一人。しかし苦境を逆手にとって、昔ながらのアナクロどぶ板戦術で集客を図ります。中々注目が集まらないものの、一旦集まると一気に燃え上がるのがまたこの情報化社会。立派にコーナーを再建したはずのお姉さんですが、やがて思わぬ落とし穴に…?起伏あるストーリーに、作中のトリビアも関心することしきり。一粒で何得もある名作です!怒濤のキレ味鋭いお姉さんの解答にもご注目!
芸術、芸能、文芸……人が何かを創作をし、それを広く人々に披露する行為には、『芸』という字がつくものが多い。では『芸』はいかにあるべきか。それは端的に言えば、「いかに独りよがりにならないか」という点が大きいように思える。すなわち他人に披露する以上は、披露された人の心が動かねば『芸』とは言いづらいと、私は信じている。しかし他人の心の動かし方については、創作によって大きく異なるといえよう。感動、高揚、哀しみ、恐怖……それらは紛れもなく『芸』の結果なのだ。ではこの古川アモロという作家の作品はいかなる『芸』があるのか、と問われれば私は即答するだろう。『笑い』と。作品の内容は単純で、子供たちの質問に答えるお姉さんの奮闘記。ただそれだけだが、その中に宝石のように散りばめられた『笑い』の数々。この作家の『芸』の濃さに嫉妬さえ覚える作品。おすすめです。
☆ ☆ ☆『質問です』『この作品の作者の古川アモロさんが、何の不幸か「チャッカマン・オフロード」を削除してしまったそうなんです。どうすれば良いのでしょうか』『東京都 暑くて外に出られませんさん(?歳)』☆ ☆ ☆★ ★ ★『お姉さんの回答ッ』『消えてしまったものは仕方ないねッ。バックアップは大事だということがわかったかなッ。サイトだけでなく、パソコンやローカルに定期的に保存しておくと安心だよッ。良い子のみんなも気をつけようねッ』『せっかくの経験は、エッセイやネタにするといいよッ。世の中に無駄なことなんて一つもないんだッ』★ ★ ★というわけで再投稿されるまで「チャッカマン・オフロード」は読めませんが、それまでこちらをお楽しみください。昔ながらのハガキによるやりとりを仕事にする「お姉さん」が、起死回生をはかるために選んだ方法とは? ペンネームや質問の内容も秀逸です。
昭和なら、ラジオ番組でやっていたでしょう。全国の子供達からお姉さんに送られてくる、質問、質問、質問……。子供ならではの素朴な疑問に、必死で答えるお姉さん(男性)の奮闘ぶりが楽しいです。ネット上で『お姉さん』を名乗る人物は実は『おネエさん』かもしれない、そんな危険性(?)に気づかせてくれてありがとう……そんな内容ではありません。途中、いきなりお姉さんの方向転換ぶり、迷走ぶりが、とてもおもしろかったです。この作品は、まさにトリビアのいずみでした。へぇ~!!