評価:★★★★☆ 4.2
©銘尾 友朗 初回掲載日:2016年 07月30日 無断転載を禁じます。
僕は死んだ。14歳で。
死後の世界に来てみると、芝居がかってる死神のドンの様な人がいて、この世でのの悔いを来世に引きずらない為に、心の奥にある悔いを晴らす旅をしろって言うんだ。ところが、僕は死ぬまでの生活を全く覚えていなかった。
その旅を一緒にする事になるメンバーが決まった。ロマンスグレーのオジサン、色黒のオッサン、チャラいヤンキー、ツンデレ?なお嬢様、姉と弟???
それぞれの自分探しの旅が始まる。
話数:全27話
ジャンル:アドベンチャー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
『死』それは人のみならず命あるものには必ず訪れる瞬間時間、場所、理由は様々ですがその時は必ずやってきます考えたことありませんか?自分が死んだ後のこと今まで生きていた世界から消えてしまうということは死んだ人の物語はそこで終わってしまうのでしょうか?いいえ違いますではどうなるのか?それはこの作品を読んでいただければわかります死者達が進む悔いを無くす旅そこで巻き起こるドラマの数々を是非読まれてみてはいかがでしょうか?私はこの作品を読んで人の数だけ物語があるんだということを感じました人の死を扱った作品は多数ありますこの小説家になろうでも転生を書いた作品が沢山ありますその物語の登場人物にこんな背景があったと思うと面白いと思いませんか?色々な想像が膨らみませんか?そう思った方はこの世界に飛び込みましょう!
本作はSFジャンルですが、本質はヒューマンドラマです。それも濃厚な。話の中心は、タイトルにもあるタイムトラベル。しかし、ただ時を巡るだけではありません。死者達が、それぞれの悔いを無くす、そんな旅に出ます。旅の同行者達は様々です。老紳士、色黒の中年、不良少年、裕福なお嬢様、わけありの姉と弟。そして記憶を失った少年……。個性的な面々の、それぞれの心残り。失われた故郷、憧れの人、孤独、家庭内不和……。もちろん辛い話もあります。読まないでも済むように、配慮されています。ですが読んでいただきたい。これでもかと涙腺に訴えかけます。お好きな方は是非ご覧ください。重そうな話だと、敬遠される必要はありません。サービス精神旺盛な死神や死者の国のスタッフ達。そんな面白い設定が、物語を読みやすくさせています。苦手なジャンルだと、読まず嫌いしていた人も、ぜひチャレンジしてください!
この作者さんに出会ったのは、お気に入りの作家さんの感想欄から何人かを経てのサイトの中でした。本当に偶然の出会いです。それが毎日話をする盟友になるなんて思ってもみませんでした。今朝この方の短編をお勧めしましたが、今度は最初にハマった連載の紹介です。これは先頃完結したので完結作品の好きな方にも一気に読んでいただけます。テレビや新聞、知人からの電話などで死は身近にやってきます。「お気の毒に」の一言で済ませていた裏側にこんなエピソードがあったかもしれません。誰でも一度は経験する「死」死を考えることで今の生を大切にしてみませんか。心優しい作者の架空の世界へ皆さんも遊んでみてください。