告知は二十歳の誕生日 完結日:2017年7月5日 作者:菜須よつ葉 評価:★★★★☆ 4.4私の友人の実話です。 話数:全5話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 入院 夢 子宮癌 手術 検診 生きる 誕生日 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
この作品の主人公は、看護師を目指して勉強中なのです。 その主人公の許に、ある日友人から連絡がはいります。話を聞いて欲しい……と。 その友人の家系は、女性特有の病気に罹る人が多く、この友人も若いうちから検診を受ける習慣があったようでした。 その結果が、20歳の友人の心にのしかかる。 告知を受けて、辛かっことでしょう。境遇を呪ったかもしれません。そして、手術。 手術後、お見舞いに行った主人公に対して、自分のことよりも主人公の経験値のために診察に同席を願いでる。 自分の病気に向き合い、前向きに生きていこうという友人の優しさと根性に感動することでしょう。 その言葉に、主人公もまた、自分の夢を支えてくれる友人の存在に改めて頑張ることを誓うのです。 この作品を読まれた読者さまは、きっと、ふたりを応援したくなると思います……。
この作者の友人は、癌だった。癌になってしまった友人は身を切るような決断を迫られて、辛かっただろう。苦しかっただろう。悲しかっただろう。でも彼女は、決して不幸ではない。生存が危ぶまれる程の末期ではなかったのだから。彼女はちゃんと癌検診を受けていた。だからこそ光差す未来を残せたのだ。彼女の未来が明るいものであって欲しいと願うばかりである。あなたは今年、癌検診を受けただろうか。毎年、受けているだろうか。病気というのは、なんでも早期発見が大事である。この作品は、それを啓発してくれている気がしてならない。