評価:★★★★☆ 3.7
異世界転生魔力チートで最強モード。
それを勝ち組かと聞かれたら、俺はこう答える。「むしろ負け組だ」と。異世界飯が不味いのだ。
砂の混じった塩にしなびた野菜、肉は雑味が強くて獣臭く、魚は内地に回ってこない。香辛料や薬草の類もほとんど出回っていないし、そもそも流通が未発達だから欲しい食材が手に入る事の方が珍しい。
こんな環境で美味い飯が作れるものか。だから俺はやってやる。
異世界でも、美味い飯を食うんだ!領地運営、食材開発がメインのお話です。
村を作って、人を住まわせて、農業などをやらせる。
そこで現代日本の知識を魔法で実行というのが基本パターンになります。
一回当たりの文字数は少なめ、その分は更新回数でカバーします。
※スキル・ステータスなどはありません。
※魔法だから、で逃げる気満々です。
※稲作には適さない領地です。
※地の文多めというか、9割以上が地の文です。「会話? なにそれ。食べたら美味しい?」状態です。
話数:全550話
ジャンル:料理モノ
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:古代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
領地開拓話の中でも比較的起伏の少ない日常系で、後半、やや端折り気味の感はあるものの、ラストも上手くまとまっており読み進めには程良い。ただ、タイトルにあるような「料理」については、食材開発についてかなりの頁数を要しているが、料理自体が、いわゆるグルメ系の極め方をしている訳ではないので、その方面を期待しすぎると肩透かしを食らう。主人公が解決できないまま棚上げされた問題も多々あるため、こちらについても読者側の設定に対するこだわり度合いで好悪が分かれる。個人的には、ラストに至る経緯についてもう少し丁寧な描写が欲しかった所。日常の問題解決を起点とした経年ものとして、力を抜いて読むことを薦める。