千年皇国の戦略魔法師（エクストラ）

　千年の間、争いの無い平和が続く世界統一国家「セントレア魔導皇国」。
　国家内に多数存在する自治領には「抑止力」たるアクティブガーディアンがそれぞれ一人だけ、その存在を認められていた。
　強力な力を持つが故にその魔法を封印され、一切使用出来なくされた「魔法が使えない人間」。その一人がミカヅキ＝マサトであった。
彼が正式にアクティブガーディアンの責務を継承したその夜、彼の元に一人の少女が現れる。彼女の名はユファ＝アナキス。
　不思議な力でマサトの中に居座った彼女をきっかけに、幼馴染のアイシュ＝ノーマン、妹のノイエを巻き込んで、マサトの周辺は慌ただしくなる。
　そして忍び寄る不穏な気配。
　永遠に続くと思われた平和は、ある日突然破られた。
　初めて体験する「戦争」と言う暴力の前に、マサトの大切な人達が目の前で倒れてゆく。
　哀しみの中で彼の魔法は解放される。強力過ぎる力を持って。
　そして彼の戦いが始まりを告げた。
※「カクヨム」にも掲載が重複しています。