夏の日の時の段差

少女は時をスライドする。時に過去へ、時に未来へ。狙った時代に飛べない主人公由紀恵は、元の時代に戻ろうと奮闘する。だが、何度やっても、何度やっても。由紀恵は中々帰れない。助けてくれたのは、少年。助けてくれたのは、青年。由紀恵は何故タイムスリップをしたのか。その理由がちゃんとあるのだ。ひとつの目的に向かって、時は動き出す。由紀恵が、少年が、青年が、親友が、一丸となって目的を達成したとき──また、新たな物語が始まる。

ヒロインの由紀恵は、どこにでもいる様な普通の女子高校生。これからの進路のことは朧気に考えているところ。ある夏の日、タイムスリップをしてしまいます。たどり着いたのは、なんと真冬・・・。寒さに震えながら通りかかった近所の男の子に声をかけて、今自分がどんな状態であるのかを知ります。タイトルの示す『時の段差』とは？由紀恵は現代に戻って来られるのか？とっても暖かな、主人公の生長物でもあります。あなたの目で、その優しさに触れて下さい