評価:★★★★★ 4.5
彼女は空を見上げると、音もなく泣いていた。自分でも気づかないうちに。そしてぼくのほうを見て言う。
「――藤本くん、空はやっぱり青いんだね」中学二年のぼく(藤本望)と、三年の先輩である香月美夜乃。二人は偶然、図書委員でいっしょになる。彼女の奇抜さや、奇妙な噂を耳にしつつ、何故だかぼくは彼女と親しくなっていった。自分のことを魔女だと言う彼女。おかしな手引き書や、魔女の集会、まじないについて語る彼女。そんなものが存在しないことはぼくも、百も承知ではあったのだけど――
彼女曰く、「本当の家」は「ここからはずっとずっと遠くに離れたところ」にある。彼女は「魔女の掟」によって、地球にやって来たのだ。厳しい掟によって……そしてある日、彼女はこの世界からいなくなってしまう。
「魔女は歳をとらないのよ」彼女はそんなことを言っていた。「そして永遠に生き続けるの――」
話数:全22話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
