一期一会 完結日:2017年6月11日 作者:綿花音和 評価:★★★★☆ 4.2私が目覚めるまでの、先生、友達、本、自然、様々な出逢いについて。 マグネット・エブリスタにも掲載しています。 話数:全9話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 日常 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
金子みすゞの「みんなちがって、みんないい。」 (『私と小鳥と鈴と』より)の言葉がこれほど似合う作品もありますまい。この作品の主人公は、少し個性的です。けれども、日本の社会でその「個性」は大切に伸ばされるよりも、叩かれ打たれる傾向にあります。特に子供の社会は残酷で容赦がありません。残念なことではありますが、これが日本なのです。けれども、全員が全員、その異物への拒否を示し、排除行動を行うわけでもありません。そこが日本の救いでもあります。この物語の主人公の周りには彼女の成長に大きく影響したたくさんの人々が登場します。どの出会いも貴重で、素晴らしいものです。出会えたことでさえ、奇跡なのかもしれません。だから、出会いは大事にしなければいけない。出会いというものの大切さをこれほど感じさせてくれる作品もありません。傑作の一言です。良質な純文学を、どうぞ、あなたも。
八歳の女の子、ゆめちゃん。心優しく、でも少し不器用なゆめちゃんに訪れる数々の出逢いは、彼女を時には冷たく突き離し、時にはあたたかく包みます。悩み、傷つきながらも、まっすぐに成長していくゆめちゃんが、これまでの出逢い、そしてこれからの出逢いに抱く感情とは?主人公目線で丁寧に綴られた、心に響く物語。大人になったゆめちゃんが最後に語る言葉に、思わず自分の『出逢い』について考えさせられます。この作品を通して、『一期一会』の大切さを見つめ直してみませんか?