評価:★★★★☆ 4
本業は大学の研究職で、趣味はWeb小説の執筆。妻の仁美とは結婚して三年目。作品も運良く書籍化されてホッと一息。僕、城木聖司の人生は公私共々それなりに充実していた。そのはずだった。
だけど頭痛の種は、仁美も同じようにWeb小説の執筆をしているということ。
夫婦の間で隠し事は無い方がいい。だけどどうしても言えないことだってある。言った瞬間、全てが壊れてしまいそうで。これは某Web小説投稿サイトを巡る、どこにでもある笑い話。
話数:全5話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
夫婦や友達同士で小説などを書いていると、やはり嫉妬というものが生まれてしまいます。それは人間である以上しかたない事ですね。妻は底辺を行く。でも夫は……。妻の恐ろしさというのか、女の恐ろしさというのか。昔から女は嫉妬深いとも言われています。小説を書くにあたってどうしてもぶち当たってしまうのが、嫉妬だと思います。それをどんな風に表しているのか。とても共感できてしまうのが怖い。読めば読むほど「あー。分かる分かる!」と、思えてしまいました。誰もが最低でも一度は抱える闇。それをこの作品で読んで、じっくりと考えてみるのもいいと思います。
タイトルが気になり読んでみました。 連載作品でも長くはなく、何より完結している。軽くサクッと読むにはうってつけだと思ったのです。 ですが読み終えた時に思ったことは、「これはコメディでは無い」でした。自分的にはヒューマンドラマです。それもノンフィクションの。 これほど読んでて身につまされる思いをした作品はありません。 なぜあの時、自分の書きたい作品では無く…… なぜあの時、素直に相手に打ち明けていなかったのか…… なぜあの時…… きっと読み終えた読者も同じ体験をしたことがあると思う事でしょう。 本当に良い作品です。どうぞ一読のほどを。