評価:★★★★☆ 4.2
まるでイトミミズのような貧相な●●●。生まれ変わったら、下半身が大蛇になりたい。
そう女神に願って死亡した青年は、異世界で蛇妖女(ラミア)として生まれ変わる。
ヒトを食わねば生きていけない魔物になり果てて、洞窟でひとり暮らしていた。
魔物ライフにもすっかり慣れてきたころ、幼くか弱いヒトの子と出会う。
相容れない二者がともに暮らすには、あまりにも障害が多すぎて……。人食いラミアとヒトの子の、異世界ハッピーライフストーリー。
話数:全12話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
恋は盲目と呼ぶが親愛だってそうだ。 ずるずる音を立てる蛇の脚。 肩まで裂けるその咢は人間ひとり丸のみだ。 盲目の子供を拾ってしまった。 ばれたくない。どうしよう。 ラミアとして生きるのは仕方ない。 冒険者を返り討ちにして宝飾品を手に入れるのも納得しているし、美貌を釣り餌に男を喰うのに罪の意識など無い。生きて行かなきゃならない。この異世界で。 何もできないと棄てられた少年は理知的で、なんでも知っている優しい子。 知られたくない。でも受け入れてほしい。 悲劇と喜劇の狭間で人は悩む。 まさにきのこたけのこ。 悲劇を乗り越えて喜劇となるか。 是非ご一読ください。
導入だけを読むと、よくある人外転生なのかなと思うのが本作の面白い所だと思います。最初は捕食のためにご飯を探して人間を食べていくのですが、2年が過ぎて、盲目の少年を連れた母親に出会います。……実はこの母親、盲目の息子をどうにか捨てようとしていたらしく、そこで非道な言葉を聞いてしまった主人公は初めて人を殺しました。そして、残った盲目の少年を会われたんだ主人公が引き取り、母親の代わりとして育てていくというハートフルな家族物です。これから先の展開も気になりますが、ラミアと盲目の少年の物語というワードが個人的に気になります。作者さん、是非とも完結まで頑張ってください!! 応援しています!