評価:★★★★☆ 4.3
タケルは祭りの晩に、育ての婆様からお前は龍と人の間に生を受けた御子なのだと明かされる。育った村を後にしたタケルを待ち受けていたものは、ミコたちとの出会い。額に第三の眼を持つ姫巫女、双葉。気高く美しい皇子、牙星。そして、笛を吹き続ける神子、守人。
神子、皇子、巫女、御子。四人のミコが抗いながら翻弄される、定めの糸の先に待ち受けるものは……。
カクヨムさんにも掲載しております。
話数:全28話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
ダークな部分が多いように見えながらも美しく、繊細に彩られた物語。登場人物達のそれぞれの運命は切なく優しく絡み合い、それはやがて純粋で真っ直ぐな優しい物語へと変っていく。思い通りにはならないのかもしれない。それが人生なのかも知れない。それでも最後に用意された結末には進んでいかなければならない。僕はこの物語からそれを教わったような気がします。期待は裏切られるかもしれない。あなたの想像通りに物語は進まないかも知れない。しかし、それがこの物語の面白さだと強く推薦したい次第である。この物語を読み終えた後、心に残る笛の音と、この物語が残す独特の余韻をあなたにーー花鳥 秋がお勧めする涙の一冊です。是非ご一読を。