評価:★★★★☆ 4.2
※夏のホラー2017で提示された、すべてのアトラクションを巡る、連作短編です!
ディレッタント、川上史途(かわかみふみと)が、閉園した「裏野ドリームランド」に突撃取材!
ネタとウワサの姿を求めて、夜な夜な出歩く不審人物。今日もまた、彼の前にアトラクションが一つ。取材の時間だ。
2017/7/11 完結しました!
話数:全6話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
話がお上手な語り部は恐怖という感情をどこかに忘れてしまったのではないかと錯覚してしまうほど勇気ある? 行動で全身全霊の取材をしていきます。しかも何事にもどこか楽しそうというよりは気にしてないというか、物腰が座ってるというか、もしかして変人ではないかと疑いたくなるようなクセのあるキャラクターです。これは褒めてます。彼が友人ならきっと楽しいかもしれません。この作品は夏のホラーのお題を全て余すところなく使った贅沢な宝箱です。各お話のオチは作者の人柄が現れているような一捻りされた物で、ホラーでありながらどこかクスッとした笑いにも似た感情を抱くかもしれません。嘘ではありません。ホラーなのにどうしてクスッと笑えるのか気になりませんか?ちょっと読めば理由はすぐに分かりますよ。それでも最終話のオチには驚嘆と作者へ尊敬すらできる秀悦なラストですよ!ぜひお読みいただきたい!
好事家のライターが廃園となった遊園地に突撃取材をする話です。このライターかなり肝が強くよっぽどのことじゃ動じません。多分、宇宙人と遭遇しようが、UMAに遭遇しようが、幽霊に遭遇しようが、何があっても平気な人なのだと思います。好事家恐るべしですね。恐怖よりも好奇心が勝ってしまうのでしょう。あまりに動じないんで廃園という設定を忘れるほどでした。なので、ホラーが苦手な人にもおすすめすることができます。まるで通常営業している遊園地を取材しているかのような雰囲気で廃園に起こる心霊現象を取材しているのです。そして、夏のホラーのウワサを全て使い、さらに見事なオチが用意されている所もすごいですよ!