評価:★★★★☆ 4
「私たち、死んじゃったんだよね」
僕の幼馴染である七海はそう言った。七月二十四日の夏祭りの日、高校二年生の夏休みに甘い青春を謳歌していた幽希と七海は交通事故によって命を落としてしまう。
そして二人に起こる異変。とあるカフェで出会う不思議な幽霊たち。存在が消えてしまう≪ロスト≫と名付けられた怪現象。――こうして始まったのは、幽霊になってしまった僕と、一週間後に消滅が約束されている彼女の、どうしようもなく切ない青春を描いたストーリーだった。「七海に残されていたのは、七月二十五日から七月三十一日までの一週間だけなんだ」
僕は彼女を救おうと決意する。
「未来を視たぼくが問う。それがきみの答えだね?」
平凡な毎日を生きたいと願った二人の高校生の前で、それでも、死にたいって言えますか?
話数:全29話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:全年齢対象
ありきたりな言葉ですが、凄い面白かった。あまり作品の具体的な内容についてはネタバレ要素が強くなってしまうので書きません。大部分はタイトル・あらすじで十分伝わると思います。幽霊ものの作品というのはどうしてもいろいろと矛盾している点やおかしいだろという点を考えてしまいがちですが、この作品はそういうところがあっても十分面白いといえる作品です。文字数も10万文字と多すぎず、少なすぎずという丁度いい量なので休憩時などに読むのもいいでしょう。ただ、いくつか専門的な内容や独自の解釈が入っているのでそこらへんを理解するのに時間がかかるかもしれません。しかし、パラ読みだときついかもしれませんがしっかりと読めば理解できるように書かれているので特に問題はないと思います。愛する人が消えてしまう運命に対して主人公はどうするのか…?とっても良い作品なので是非一度読んでみてください。