物語を綴ろうとする方へ

まず最初に著者さんの意見に賛成します。他人の批評は受け入れるけど、評価に右往左往しない。このことはネット小説に限らず、ブログが存在する前の個人サイトの世界でもさんざん言われてきたことです。ネットの世界では人目に触れることを第一とし、アクセス数のみでサイトの優劣を競っていた時代がありました。世の中の個人サイトのオーナーは、どうやってアクセス数を稼ごうか、ユニークユーザーの区別もできないカウンターの数字を増やすことに血眼になってました。その流れの中でも「アクセスアップにあくせくしない」といった内容や書き手のモチベーションに焦点を当てた意見も出てきました。なろうに小説を投稿している人の目的は様々だと思いますが、まずその作品を書きたいと思ったモチベーションを大事にし、完結までもっていって欲しいと個人的に思っています。このエッセイはそんな作者にあてたメッセージです。

なろうに投稿した以上、ポイントは気になってしまうもの……実際にこのなろうでは、ブックマークや評価を増やすためのノウハウが書かれたエッセイも多くあります。しかしこの作者様は真逆でした。ポイントのためではなく、あなたがあなたらしく、素敵な小説を書いてもらう為の……そして完結まで書き切ってもらうための言葉が綴られています。あなたが小説を書く理由は、ポイントを取るためですか？あなたは何の為に小説を書いているんですか？そう問いかけられた気がしました。作者様は初心者の方を対象にして綴っておられますが、初心者でない方にも是非読んで欲しい。行き詰まっているあなたの背中をそっと押してくれる、そんな素敵な応援エッセイです。