お菓子職人の成り上がり～天才パティシエの領地経営～

圧巻です。チョコレート好きにはたまらんです。魔力と言うものがあればどれだけ料理の幅が広がるんでしょう。テンパリング然り、保存然り、冷凍解凍加熱脱水！存分にその技を駆使して料理を組み立てて怒涛の勢いでデザートを完成させていく。もっと色々な物を作り上げて欲しかったとあれだけ色々登場してるのに物足りないくらいです。もっと読みたかったなぁ。魔力と料理の組み合わせが素晴らしく上手いです。

男爵家の長男が男爵家の屋敷では絶対にお菓子作りなどさせて貰えなかったであろう環境を領地運営の一環として農村での開拓作業に集中するため村に入り浸る。といったように正当性のある行動をしっかり取らせているところは実に魅力的です。ただ、領地運営において重要な仕事をできる妻である証明の部分が少し不明瞭でそこもしっかり書き込まれていたらもっと読み応えがあったのではないかと思います。あと誤字脱字は長文ですので致し方ない部分も多々ありますが、お嬢様や貴族の方の言葉遣いが今時過ぎると思われます。もう少し古風で畏まった言葉遣いだともっとこの世界観を魅力的にさせるのではないかと思いました。とはいえとても面白かったです。これからもより良い作品作りをしていってください。

ほとんどの料理無双物がありきたりで首をかしげるような技法の話が蔓延する中、オリジナリティがあってリアルで美味しそうな文章に引き込まれました！特に、マドレーヌ・アルノルトみたいな普通のお菓子のマドレーヌにひと工夫入れたところや、鹿肉と胡桃の特別料理みたいに、その場所で出来そうだけどなさそうな、且つ料理の美味しさが匂い立つような表現が素晴らしかったです！それと、最初とタイトルからかけ離れた場当たり的な作品が多い中、他の作品と同様に、構成力があってリアルにぶれずに話を積み上げていくところも良いですね～最後に少しだけお勧めの料理本を。ジャンリュック・ムーランの「フランスの地方菓子」「ジョエルロブションのお家で作るフランス料理」この物語の着想の一助になれば嬉しいですね♪では、今後の物語も楽しみにしていますね！

最初の方はご都合主義が目立ち、クルトのチートに関する説得力が、この作者の他作品に比べると弱い。最近は安定してきて面白くはなってきたけど、たまに雑な展開になりそうになるので、人を選ぶ作品かなと思います。あとは料理を題材にした他の作品に比べると、主人公がどうにも高慢に見えるのはマイナス点。多技能過ぎるから話がぶれてるように感じることもあります。この作品が合うか合わないかのポイントは、何でも問題の解決をお菓子に結びつけるこれを許容出来るなら楽しめます。月夜さんの他作品にも言えることですが、誤植は多いと思います。この辺は無駄に損してる部分なのでもう少し気をつけて欲しいです。興ざめにつながる部分なので…

・死ね、殺す、目を抉るといった単語が躊躇なく出てきて、貴族間の対立を「殺るか殺られるか」が真っ先に思い浮かぶ位に殺伐とした性格の主人公が、食べた人を幸せな気分にさせるお菓子を作って成り上がる小説です。ミスマッチがテーマな小説がお好みの方にお勧めです。・この行動をすると、周りの人間(ヒロインや娘、部下達)はどう思うか？という視点で読むと、登場する男共(主に主人公、時々辺境伯)は結構鬼畜な事を平気でやらかします。鬼畜な男が大好きな方にもお勧めです。・主人公が「何でそんな事まで出来る(知ってる)んだよ！！」って叫びたくなるくらいチートです。ヒロイン2の専属執事さんも、執事の合間に護衛やったり土方やったりとチートです。それどころかモブである使用人ですら、礼服の仕立て直しが出来る位にチートです(４月29日現在)。チート大好きな方にもお勧めです。うわ、まだまだお勧めしたいのに字数が足りない・・・

（´・ω・｀）異世界で、貴族に転生した主人公が、お菓子作って（武力で弟をボコボコにして）成り上がって、獣娘とイチャイチャするストーリーですお主人公（´・ω・｀）前世は一回のパティシエだったけど、政治力があって！文武に優れて最強でっ！そんでお菓子の腕前を、偉い人から賞賛されてモテモテっ！（´・ω・｀）しゅ、主人公がパティシェの転生体で、なぜか能力高いけど、そこらへんは気にしちゃ駄目だっ……！