評価:★★★★☆ 4
高校生・真道歩駆は学園祭前日に突如、出現した謎の生命体“模造獣”の攻撃に巻き込まれた。
圧倒的な力を持つ模造獣の前に自衛隊が出撃するも敗戦。
そのピンチに現れた謎の白いロボットによって形勢逆転したが突然、パイロットは機体を残して死亡する。
歩駆は搭乗者が不在になった白いロボットに乗り込み戦おうとした。
そのロボットの名は、変わり行く者《ゴーアルター》。
王道スーパーロボットストーリー!靖乃椎子より「無断転載は厳に禁じます」
2016/10/13完結しました。
2017/09/30「外伝」完結しました。挿絵付き(自作絵)は章タイトルに◆。
続編『鎧装真姫ゴッドグレイツ』
http://ncode.syosetu.com/n7185dp/カクヨムでも連載開始
話数:全118話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
“今や懐かしの、とつけることが多くなってしまったスーパーロボット。人装神器ゴーアルターは、そんなスーパーロボットものに連なる小説です。往年のアニメ・マンガをほうふつとさせるストーリィはにやりとさせられますが、それだけには終わらず作者様独自の設定・展開が、本作をただのテンプレではなく真の””王道””たらしめています。主人公である少年の成長、謎多きロボット・ゴーアルター……。スーパーロボットに心を燃やしたことのある人には、ぜひお勧めしたい一作でしょう。”
一言でいえばまさに王道。 90年代から2000年代初期のロボットアニメをモチーフにされていて、その世代の人間なら思わずニヤリとしてしまう作品です。 どこかで見たような…という設定を上手く融合させ、そこに靖乃先生独自のエッセンスを加えたこれぞ王道のSF作品となっていて思わず読みふけってしまいます。ロボットアニメ好きならば是非オススメしたい作品です。
己の信じた正義を成し遂げたいと強く願う少年の前に現れる巨大なロボット。雄々しいその外見とノーリスクノーリターンで発揮出来る強靭な力。そしてそれらが全て、主人公が扱えるという好条件。魅力的なそれらの要素はまさに麻薬。当然その力に有頂天になるも、巨大な力が故に存在する危うさという現実がそれを許してはくれない。出来ようが出来まいが、あろうがなかろうが。巨大な力に振り回される人々は、それぞれが同情とい言葉では片付けられず、己の信念とも、歪んだ思考とも取れるそれが人の難しさを強調させる。王道、つまりシンプルイズベスト――故に人の言動は、大きく強調されて、それが正論か理不尽かを考えさて来ます。人物達がこの先どうなるか、今後に期待――とも言うよりも、その末路を見届けるというのが正しいのかもしれないでしょう。
全体的に90年代のロボットアニメ(漫画)のノリで構成されている感じです。初期は特にラインバレルのノリが近いでしょうか。《格闘》などの単語はゲームのスパロボも意識してらっしゃるのかもしれません。基本的な話の構成としては、人類に突如襲い掛かってきた模造獣(イミテイト)”に対して主人公が偶然手に入れたごーアルターに乗って戦うといった、王道で進んでいきます。最近挿絵の掲載も実施しており、より分かりやすくなっていますね。設定資料集も別に書かれていますので、そちらも確認しながら読むと楽しめると思います。