評価:★★★★☆ 4.3

 仕事を求める孤児たちが、山間の施設に集められる。
「あなたたちにはここで、龍を狩ってもらいます」
 資源が尽き果て、貧富の差が拡大した世界。新たなエネルギー源として、人は龍に目をつけたのだった。
 龍を狩る者=狩子候補生となったヒカリ。ある日ベッドの下から、不審なメモを発見する。
『ダマサレテイル』『ゼンイン、シヌ』
 不穏な空気を感じ取り、ヒカリは施設を飛び出した。逃走中、龍に襲われる。危機を救ってくれたのは、教官のスガワラだった。
 狩子として日々がはじまった。懸命なヒカリは徐々に周囲から認められ、仲間にも恵まれた。
 仲間の死をきっかけに、ヒカリはスガワラに指導を乞う。やがて狩子として、頭角を現すようになった。
 そんなとき、事件が起こる。仲間のひとりが龍へと姿を変えた。
 動揺する狩子たちに、スガワラが真実を伝える。龍の正体とは、狩子だった。施設では長期の汚染水摂取により龍に変化した者を山に放ち、狩子に狩らせているだという。いずれは全員が龍になり、新たに補充された狩子によって狩られる運命なのだった。
 施設側は、真実を知った者たちの一斉排除を決意。狩子同士の殺し合いへと導く。
 争いをしずめるため、そして未来の狩子たちを助けるために、ヒカリはスガワラとともに動くのだった。
 十五年後、支部長へと上りつめたヒカリ。汚染水の作られる施設を探すため、密かに計画を進めていた。切り札となる男、園田を呼び寄せる。
 ヒカリへの不信感を募らせながら、園田は山中をさ迷う。そして目的の施設に辿り着いた。すべてはこの結果を導くために、ヒカリが裏で園田をコントロールしていたのだった。
 汚染水の設備を破壊し、狩子たちを解放することで、十五年越しの夢を叶えたヒカリは、かつて犠牲となった仲間たちへと思いを馳せる。


話数:全82話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素