評価:★★★★☆ 3.7
俺はゾンビに殺されたと思ったら、その直後に生き返った。
ネクロマンサーの少女に俺もゾンビにされたらしいが、どうも話を聞いてると死霊術士を名乗る彼女の様子がおかしい。
「わたくし、肉弾系の死霊術士ですの!」
そう言って、拳で俺を襲ったゾンビや死霊系の怪物を『浄化』していく彼女は、実は聖女らしいのだが、死霊術士に憧れて魔王軍に入ったのだとか。
これは自分を死霊術士だと勘違いし続ける彼女に従っている内に、いつの間にか一緒に魔王軍でのし上がってしまった俺の話。
物騒だけど緊張感はあんまりない。
話数:全42話
ジャンル:アドベンチャー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
盗賊団の若き頭領……だったはずのコープはひょんなことから死んでしまい、死霊術士を自称するS級聖女ナイアの僕にされてしまった。 清廉なる聖女であるはずの自身を、魔王軍の死霊術士と信じて疑わない、残念すぎる美少女。そんな彼女に使役される羽目になったコープは、様々な受難にさらされてしまう。 しかも彼女の周りには、元英傑の骸骨や筋肉美にうるさい精霊、女に目がない盗賊仲間など、手に負えないキワモノばかり。ツッコミ不在の恐怖を跳ね除け、今日もコープは激しくツッコむ。 お色気あり、友情……のような何かもあり、ちょっと感動的かと思わせてからのブチ壊しもあり。緊迫感溢れるはずの戦いを、軽妙かつ怒涛のノリで駆け抜ける新感覚ファンタジーアドベンチャーです。刮目せよ。
そもそも誰かのために命を懸けるなんて、よほどの勢いがないと人間には無理です。さらにその勢いをずっと維持し続けるなんて、バカでもないと難しいのかもしれません。という訳で、この物語に出てくる仲間たちは、愛に生きているがゆえに、みんなバカです。(一匹だけ愛と関係ないヤツも混じってますが……)読み始めてしばらくしたら、バカなのは確かだけど、愛なんてぜんぜんないんじゃないの? と思われるかもしれません。ですが最後まで読んでください。この物語の最後に明らかになる愛の深さに、あなたはきっと衝撃を受けるはずです。
死んで意識が途切れたと思ったらすぐ覚醒して。目覚めると、耳に入ったのは呑気で楽しそうな声と渋い声の会話。声の主は、なんと絶世の美少女と骨!どうやら俺はゾンビ、いやフレッシュゴーレムとやらになったらしい。俺こと主人公コープくん。全力でツッコミまくります。しかし相手が悪いのです。ボケ殺しのド天然な美少女ナイアたんに、冗談の通じない骨のルラト。筋肉を愛する聖霊のホテプ、むっつり系ブッコミ野郎のゴストン。他にも個性的な登場人物たちと、ドタバタ冒険を繰り広げます。でもね。真実、死を前にした時こそ譲れない信念がある。 ……死んじまったら、全部終わりだと思うんだよ。コープの想いが明かされたとき、この物語はがらりと印象を変える。登場人物たちの真意。隠された真実。本編の後の番外編を経て迎えるトゥルーエンド。その時こそ、この物語は終わり、そして始まるのだ。
殺されたはずなのに、生きている?ゾンビに囲まれて殺された俺は、死んだ直後に眼を覚ました。あり得ないことに、ゾンビとして生き返ったらしい。いや、間違いだった。俺はフレッシュゴーレムになったらしい。さっきから骨野郎と美少女が話しているのだが、どうも言っていることが要領を得ない気がする。だけど、どうやら俺はこの美少女から離れられないらしい。勘違い美少女死霊術士(本当は聖女)と、スケルトンではなくて『英傑召喚』によって蘇った骨野郎と、スペクターではなくて聖霊と、行動を共にすることになった俺の物語。そう、主役は美少女じゃないからな!俺だからな!
目が覚めると死霊術士の美少女がそばにいて。 なんと、ゾンビになっていた? 自称、死霊術士の美少女ナイアたんに振り回される、主人公のドタバタコメディです。 とにかく、会話が楽しい。 死霊術といっているが、実は「聖女」のナイアの術。ゾンビでなくて、フレッシュゴーレムとして死後蘇った主人公のコープの運命や、いかに。 ナイアたんの勘違いな無双ぶりが、痛快です。 美少女のお色気はもちろん、骨男のルラトのあばら骨、精霊であるホテプの筋肉美も絶賛増量中です。