評価:★★★★☆ 4.2
新米ゆうれいのシズカは、愛嬌たっぷりで怖さはゼロ。ゆうれいになってもなお、食べることに未練たっぷりで、食べ物の匂いをかぐだけでブクブクと太り続けている、ふとっちょゆうれい。当然ながら、たったひとりだけ落第点をつけられる。いったいだれに、どういう恨みを抱いてゆうれいになったのかを思い出そうとするが、どうしても思い出すことができないでいる。そんなとき、シズカの前におでんやの屋台が現れた。連載三部作。
話数:全3話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
そのゆうれいは、ぽちゃぽちゃとして、血色もよく、うらみもつらみもなさそうな顔立ちをしていた……。本文より引用させていただきました。 この文章からもお判りいただけるでしょうか? 童話にゆうれい? そう反論したいと思われた方は、なおさらこの物語の読了後に感動できると思います。 わたしの言うことには騙されないぞ……と思いながら読んでみてください。 ゆうれいなのに愛嬌がある、このかわいらしい主人公でも、生前は哀しいことがあったのです。許せないことがあったのです。 でも、そのことを思い出した先には……。 ゆうれいが出てきますが、怖くありません。むしろ暖かくなる作風。とてもとても素敵な優しい物語でした。