評価:★★★★☆ 3.9
学校でのイジメに悩む中学生「清水舞台(きよみずぶたい)」は、絶望の淵で飛び降り自殺を決行。
待ち受けるのは死後の世界か? それとも無か? そんな思いをの中、彼が再び目覚めると、奇妙なことが起きた。
ここは、遊園地?
死んだはずなのに体がある。死んだはずなのに遊園地にいる。
謎ばかりの状況、深まる不安。
そんな彼に打ち付けられた真実。それは50人参加の「死に残り」を掛けたバトルロイヤルに参加してしまっているということ。
そのルールは、参加者はそれぞれ死因にちなんだ特殊能力を得て戦い、最後に残った一人だけが、あの世へと通じる扉を開けるための鍵を入手できるというモノ。
この世の苦痛から逃れてあの世へ行けるのは50人の中から1人のみ!
さあ、死に残れ! 勝って死ね!
「自殺ランブル」の始まりだみ~ん☆
■■■【本編完結しました!!】■■■
話数:全44話
ジャンル:異能バトル
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
いじめを苦に絶望の中死を選んだ少年「清水舞台」。 彼が再び目覚めると遊園地で「死に残り」をかけて死因にちなんだ特殊能力を得て、50人の参加者から死を奪い合うバトルロイヤルに参加することになる。 決して死にたいから死ぬわけではなく、耐えて耐えて耐えきれなくて死を選んだ彼らの姿に様々な感情が湧き上がります。死を奪い合う中で敵対し時に協力しながら、死を選んだ自分と向き合い成長していく彼らの姿が眩しくて心に響くものがあります。人生は辛いことが多いけど決してそれだけじゃないと教えてくれるような作品です。この作品が多くの人の目に触れてほしいと思います。
この作品、主人公を含めて誰も彼もが自殺した人間と言うだけあって一癖持っている奴らばかりです。そんな彼らが、あの世へ繋がる遊園地を舞台に全力を尽くして絶対に死ぬんだと、積極的に敵を生き返らせる為に殺しにかかって行きます。読めば読むほど彼らの活き活きとした死を求める姿に惹かれて行きます。文として書くと矛盾していますが、まさにそんな不思議な魅力を持った作品です。
” 自殺で命を絶った者達が、真に意味で死ぬ前にあの世とこの世の間と言える『自殺遊園地』へと集められ、自殺の方法に因んだ能力を与えられて、””死ぬ””ために戦うお話。 生を賭けたバトルロワイヤル物は数多くあるけれど、この作品のキャラクター達は自分の””死””を賭けて戦っている。 まずこの意外性に引き込まれました。 更にキャラクター全員にしっかりとしたバックボーンがあり、その過去もとても悲しくて、愛着が湧きます。 比喩表現が独特で、テーマがシリアスな筈なのに時折クスっと笑わされます。 そして更に物語に引き込まれていく。 「うん。面白い!」 そう言わせてくれる作品です。”
やまない。そんな物語である。一人の少年がいじめを苦に自殺した。これで苦しみから逃れられたと彼は思った。が!気が付いたら、とんでもない場所に彼はいた。それは「負けたら生き返ってしまう」と言うバトルが行われる遊園地。彼はここで、様々な人々に出会い、そして成長していく。最初は絶望感しかなかった彼が、少しずつ前を向いて歩いていこうとしている。その姿が非常に興味深くそして見ているものの胸を打つのである。とにかく、こんな気持ちにさせられたのは久しぶりであるどうか、主人公の舞台君がラストで幸せになれますように。と。あ、そうそう、忘れていた。読むときはハンカチを忘れずに。泣くもよし。ハラハラして握りしめるもよし。使い方はあなた次第である。