評価:★★★★☆ 4
ごくごく平凡な男子高校生の南彼方(ミナミカナタ)は、帰宅途中に突然眩しい光に襲われ、意識を失ってしまう。
目が覚めると、見慣れぬ景色。そして、自身の体がエルフの少女エリクシィルへと変わっていることに気付く。
何とか元の世界・元の体へと戻りたいと願い、手段を模索するカナタ。しかし、色々と”規格外”な体のせいで、様々な出来事に巻き込まれてしまう。そして、事態は思わぬ方向へと進展していく――。**********
基本的にはほのぼの系進行のはず? 主人公は魔力チート風味。
TSF要素あり。苦手な方はご注意くださいませ。
※2017/09/23:完結 2016/12/09:3章開始 2016/11/17:2章終幕 2016/07/06:2章開始 2016/07/03:全編改稿完了 2016/06/22:1章終幕
話数:全108話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
本来産まれる世界を違えた少女(元少年)と少年の、異世界恋愛劇です。少女は今までとは最初は異なる性別に戸惑いを覚えますが、紆余曲折あって自分の性別を受け容れ、気がつけばかつての世界で親友だった少年に恋心を抱いていることに気付きます。そこからは、少女が必死に自分の想いを隠そうとしたり、でも好きだという気持ちを抑えられなかったり、読んでいて見守ってあげたくなる、保護欲に駆られる少女の恋模様は自然と応援したくなります。全体的に可愛い文章表現がこの作品にマッチしており、いい感じに作品をもり立ててくれているのも特徴の一つでしょう。惜しむべくは、活かしきれていない設定があることでしょうか?とはいえ、作者さんが書きたかった話や結末はきちんと書かれています。なお、レビュータイトルは最後のエピローグ的な意味ですので、物語中は自重してます。
“女の子であるエリーとしての心と、男の子であるカナタとしての心。その合間で揺れて複雑な思いを抱く主人公の心と環境の変化。自分は何をしたいのか、どんな結末を望んでいるのか、頑張ってはいますが危なっかしくてハラハラさせられっぱなしです。そんな主人公も立派に成長していきます。””なるべくやりすぎない””ように、それでもちゃんとハッピーエンドに向かって、ゆっくりとですが自分の心としっかり向き合うのです。大変なことも辛いこともたくさんありますが、それらもすべて成長に変えて。読み終わったとき、主人公には素直におめでとうと伝えたくなりました。一人の女の子と、一人の男の子と、もう一人の男の子の物語。”
現代地球に住んでいた「南 彼方(ミナミ カナタ)」という男の子。ある日意識を失ってしまい、目を覚ましたらエルフの女の子「エリクシィル」になっているではありませんか!?そんな彼方は、どうやら強力な魔力まで持っているようで、色々と「なるべくやり過ぎない」ように頑張ることとなってしまいます。エリーの精神が別人に変わっていることを見破ったエルフの女の子「シア」の助けを借りながらなんとか女の子としての生活を始めるエリー。しかし、慣れない女の子のアレコレにドキドキしたり、えっちなハプニングが起こったりも…!?そんな、シチュエーションが大好きな人にオススメです!最終章に突入した現在、女の子としての自分の心と、男の子としての自分の心に揺れるエリーの様子にドキドキできる展開となっております!彼方の運命は一体どうなるのやら!興味を持った方はぜひぜひ!
注:このレビューには微妙にネタバレが含まれています。ふと気づけば異世界。ふと気づけばエルフ。ふと気づけば女の子。いきなりそんな立場になってしまった主人公。精神同居していた元の彼女に立場を返すため、彼の目標はやらかし過ぎないこと!……だったはずなのですが、なんですかね、この偏ったオーバースペック。あっちでやらかして、こっちでやらかして、気づけば宮廷魔術師なんて座に収まってしまいます。元々の身体の持ち主だった彼女とは妖精として分離したり、そんでもって一緒になってやらかしてしまったり……。トラブルメイカーなのか、巻き込まれ体質なのか、気づけばいつも騒動の渦中。実は何やら彼と彼女にはまだまだ知らない秘密がある様子。そんな主人公の明日はどっちだ!?