評価:★★★★☆ 3.8
貴方に、この声は届いていますか――?
現代に残る数少ない魔法使いの一人、上谷銀二。ハーレム体質どころか、真逆の嫌われ体質な彼は、
一人悪魔を狩りながら日本の夜を駆ける。
そんな中、起き始める事件、増える悪魔、そして見え隠れする謎の人物。
銀二は、魔法使いとして。相棒である精霊、エルシェイランとその一連の事件を追っていく。
"人"という、自分の中で崩壊していく何かをつかもうともがく彼は、
それが世界の命運を握るなど、露ほども知らない。※更新は週一(土曜日)の定期でやって行きたいと思います。
また、恋愛とありますがほとんどないです。ご注意ください。※二 2017/03/30追記
挿絵となる絵を依頼し受け取ったので、挿絵のある話は
名前の一番前に★をつけておきます
話数:全67話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
連載当初から追わせていただいていたこちらの小説ですが、近頃離れていたこともあり、完結後に最初から読み直した上での個人的な見解です。力を持つ者への受難、という点で私はこの作品に一つの回答を見ることができました。狂い、罪を犯し、自らを呪いながらもただ憎まれるべき存在ではないという、言わばヒロイックさを失いかけの主人公に強く惹かれます。それでも立ち、戦う姿は、在り来たりな言葉ですが読者である私に一種の陶酔を感じさせてくれました。同時に洗練された文体で頭の中にスムーズにイメージできるのも素晴らしいと思います。失礼ながら王道とは思いませんが、それこそが自分にとって大きな存在である作品になった理由かもしれません。乱文失礼いたしました。
ペル○ナやメガ○ンを連想させる設定は好きな読み手様には堪らない構成ですなぁ。どちらかと言えばこちらの作品はなろう系ではスタンダートから一歩外した世界観系のストレート系作品。構成は上手に纏まっている印象、全体的に初々しさを感じる文体に作者様の伸び白を感じてしまいますなぁ。これからの作品にさらに磨かれた個性が加われば面白さ抜群の作品が紡がれるセンスがみえますなぁ。二月の夜長にこちらの作品を読まれてみてはいかがでしょうか。