第３章1-1サタンの娘ジェーンの物語：The Chiggoland labyrinth Story（ちっごランド迷宮物語）

悪魔王サタンには３人の娘がいました。サタンは娘たちをそれはそれはかわいがっていました。
でもサタンの家には太古からの取り決めがありました。それは“男の子は15歳になったならば城を出て５人の勇者と戦うこと。女の子は18歳までになるべく早く自分の従者を自分で見つけること。”というものです。ということで、サタンの心配をよそに娘たちはそれぞれの方法で従者を探す旅に出たのです。
長女ジェーンは人間界のヒマラヤに住む恐ろしいイーストドラゴンの女王の卵を盗むことにしました。ドラゴンの卵を孵してその子供を従者にしようと思ったからです。
竜は成長が速いのですぐに最強の従者になるわ・・と思ったのです。
でもさすがに悪魔王サタンの娘とはいえ１５歳の女の子がドラゴンの卵を盗むには少し危険すぎると思い同じくヒマラヤに住む雪男の一族イエティの王クリスタル・キングに頼んで、一人の勇者を貸してもらいました。その青年の名はローランドといいました。
こうしてジェーンとローランドは危険なドラゴンの巣に向かいました。