評価:☆☆☆☆☆ 0
新聞部に所属する千年卓司(ちとせ たくじ)はうだつの上がらない高校2年生である。
そのやる気のなさを部活でも遺憾なく発揮していた所、失敗すれば首とばかりに部長より夏の納涼ホラー企画を押し付けられる。
千年は手近な所で済ませようと、校内で噂になっていた願いを叶えるという黒電話の話を追っているうちに、その呪いによる犠牲者が出てしまう。
取材をして半ば足を踏み込んでしまっていた彼は、引くに引けず、次第に自身も呪いに巻き込まれていく。一人のぼっちな少女と共に。
真面目なようでふざけている、ちょっと不思議系の伝記小説です。お時間あればどうぞ。
話数:全21話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:全年齢対象
流れるように綺麗な文章が良い。作者様の知識量と語彙力に感服。新聞部の主人公が記事作りの為に、友人から聞いた噂を調査しに行く物語。まだ話数は少ないですが、導入部分から、これが良作であると確信できる。単純に、続きを読みたいなと思わせてくれる。会話がスムーズに流れ、文字から情景が浮かび上がってくる。説明がくどすぎず、雑すぎず。商業誌を思わせてくれる言葉選びと、端正な文章。マジで、これからが楽しみ。