評価:★★★★☆ 4.4
二〇×〇年代の日本で、鷲津恭介は同僚で恋人の女子職員と郷里の富山へ赴いていた。彼らの仕事は、労働義務違反をおかした失踪者を捜索、拘束すること。
だが最初の案件を片づけ、叔父の私邸へ立ち寄った恭介を、妹の自殺未遂事件が襲う。事件を解き明かせば、妹を救える判じた恭介は、幼なじみの超能力探偵と力を合わせ、事件の核心へ迫っていく。
その裏で恭介の兄である〈有希〉の動きが示されていくが、やがて衝撃の事実が明らかになる。恭介は実は三つの人格を持つ多重人格なこと。〈有希〉は相手の体を入れ替わりで乗っ取る超能力者で、数年前恭介の体に入り込んでしまったこと。そして〈有希〉と入れ替わったもう一人の恭介は、朝鮮人のスパイとして事件の裏で暗躍していたのだった。
物語のラストは、恋人を愛していた恭介の人格統合による消滅。
その真実を隠しながら、彼は恋人の同僚に嘘をつき、恭介の一部は真夏の光にのまれていった。※テーマ② サスペンス・推理もの
話数:全34話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
流行りのニートが異世界転生する話ではなかった!むしろ真逆。この話では会社員プリウスに乗って日本で真面目に働きます。でも凄く面白いです。未来はベーシックインカム導入。⇓みんな働かなくなると困る。⇓労働は義務になる。⇓主人公は労働義務違反者捕まえるお仕事。頑張る。⇓トラブル発生。為になる知識が満載の哲学的考え方とこれから起こりえる未来の問題にフィクションとは思えないリアルさ。作者はタイムトラベラーなんじゃないかと思います。小説の勉強してる方にも是非オススメします。