評価:★★★★☆ 3.9
11月29日、世界は肉に包まれた。
地球外より六つの肉界が各大陸へ降り注ぎ、その質量によって大陸は全滅した。
大気圏を抜ける際にこんがりと焼けた肉の香ばしいニオイが地球上を包みこみ、地表突撃の際に飛び散った肉汁は霧となって太陽の光を遮断する。しかもこの肉汁は耐性のない者を肉ゾンビにする効果まで持ち合わせていた。
肉ゾンビ――肉を求め徘徊する化け物。
この肉ゾンビに噛みつかれれば、例外なく噛みつかれた者も肉ゾンビと化す。食欲のみに支配されし意思なき肉塊。リビングミート。そのせいで、比較的地球外ミートの被害が軽かった日本もまた、滅びようとしていた。
希望は失われ、絶望と肉汁が世界を満たしていた。
けれど――
話数:全5話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
ある日突然世界は変わった。ゾンビで溢れたからだ。けれどこのゾンビは当たり前の者たちではない。なぜなら……ゾンビが動物のように分類された肉として呼ばれているからだ。ゾンビから漂うのは香ばしい肉の匂い。でもそれは人を焼いた匂いではない。人間が常に食べている動物たちの部位であった。多くは語れない。でもこれだけは言える。ゾンビをこんなに美味しそうな食べ物に仕上げるなんて、斬新なアイデアだと。まさかと思う内容なので、試しに読んでみてください。きっとゾンビという化け物を見る目が変わるかと。