評価:★★★★☆ 4.2
行き過ぎた科学の町_シティ。
シティから離れたゴミの島がある。そこは掃きだめの島。多くのごみが流れ着くゴミ溜め。
そこに暮らすピンタが掃きだめの島を飛び出すまでの物語。11月10日更新完了しました。
皆さんから頂戴した感想を元に、長編への修正を行うつもりです。酷評、批評等お待ちしています。よろしくお願いします!
話数:全20話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:R15
完結日:2017年11月10日
作者:西向く侍
掃きだめの島と聞いたら、あの、ゴミの島を思い浮かべます。都市部故の悲劇。こういうものが、SFの要素に必要不可欠なる喜劇にもなります。ギャグの要素も入ってい、シリアスな描写も多々あるので、SFの醍醐味を詰め込んだ、クオリティの高い作品で、映画化してほしいですね。現代の都市部には、腺病質な闇があふれています。その闇を照らしはしなくても、どこか新しい風が吹き込んでくる、そういうとらえ方をしました。風が吹き、僕たちを運び、どこまでもつれていく。
舞台は、人の創った技術の産物によって清められた世界。 浄化の網を潜り抜けた塵芥は積もり積もって、“掃きだめの島”と呼ばれる無法地帯になっていた。 複数の登場人物によって語られる島の日常、それぞれの感情、それぞれの希望、そして絶望。 そのどれもをわかりやすく味わい深く綴る文体は、読者を大いに引き込むものだ。 良くも悪くも“人間らしさ”が集う、最後の場所。掃きだめの島に生きた者達の物語を、あなたの手にも。
様々な個性を持った登場人物たちが、ある事件の軌跡を描くことによって、この物語は一つの大きなサスペンスを浮き彫りにしています。読者は読み進めるうちに、そのサスペンスの正体を掴み取るでしょう。 登場人物たちが語り紡ぐ複層的なエピソードは、抑制のとれた透明な文体によって、登場人物たちの感情に動きをもたらし、”掃きだめの島”を覆う淀んだ空気に迫力を与えています。 ”シティ”という名の開かれた異界へと越境する主人公の決意が、新たなる冒険とその将来にあふれる希望とを予感させる、そんな作品です。