評価:★★★★☆ 4.3
惨めな気持ちになって自分を卑下するというのは、意外と気持ちいい。
俺は底辺だ。育ちも卑しくて学もない。彼女は金持ちの令嬢だから遊びでは付き合えても、結婚は出来ない。給料も安いし、油まみれ。将来なんてきっと今と変わらない。いや年を取った分、今よりもっと惨めだろう。
自分自身をそうやって嘲笑うと、可哀想な自分に酔え、堕落していくことも肯定できるような心持ちになる。でもそれはもう、やめよう。
俺は歯を食い縛って笑う。
俺は、俺だから。
いま高校の頃の担任に「変わりたいか?」と訊かれたら、俺は即答するだろう、「変わりたい」と。
金持ちになりたいとか、優秀になりたいとか、そんな風に変わりたいんじゃなくて、自分を誇れるような人間に、俺は変わりたい。
それにいじけていたら牧子に合わせる顔もなくなるからな。学校一の素行の悪さで知られる佐々木透馬は品行方正な同級生、安曇牧子のせいで学級委員にさせられてしまう。
それからというものなぜか安曇に付き纏われる透馬。近寄らせないように色々と鬼畜な態度に出るものの、安曇は気にした様子もなく透馬の生活に踏み入れてくる。
はじめは突き放していた透馬も、安曇の優しさや心の美しさに
次第に惹かれていき──誰かを愛したくなり、誰かを守りたくなる。恋をするのが怖くなっても、一途に人を想い続けたくなる。
そんな不器用で馬鹿な男と世間知らずなお嬢様の恋の物語。
話数:全17話
ジャンル:ラブコメ
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
他サイトで読んで、あの短い短編で泣かせさてくれた作品。こちらのサイトでアップされてると聞いて読んだら号泣!私から見たら鬼畜度下がってますが…泣ける!読みながらタオル離せません!不良とお嬢様の話と思ってたら違います!主人公カッコ良すぎますwそして、周りの人の優しさ…何度読み返しても号泣!ドラマ化してほしいなぁ…
桜舞う季節、透馬は高校二年生になった。HRではクラス委員を決める話し合いが行われているが、そんな事気にせず透馬は外を眺め、微睡んでいた。気づいた頃には何故か自分が副委員に。何故?と頭に疑問符が浮かぶ。そして怒りも。自分を副委員に指名したのは委員長になった安曇。優等生な安曇と問題児の透馬。突き放した態度でいた透馬にそんな態度を物ともせず付き纏う安曇。-次第に変わっていく2人の関係。これはお金持ちで優等生な令嬢と貧乏で問題児な男、正反対な2人が織り成すあたたかく、そして切ない恋の…愛の物語。透馬は鬼畜?それとも……知りたい方は読んでみよう。恋とは何か、愛とは何か、幸せとは何だろうか。読み終わる頃にはきっと貴方も涙する。そんな物語はいかが?