タイトル通り、弓削入鹿が義妹(妻の妹)が産み落とした将軍の子(女児)を次期将軍に据える、というお話です。相変わらず史実無視ですので(常套句)、時代考証に拘る方、厳しい方は読まれない事をお勧めします。
《本作の新登場人物》
基千代(もとちよ)…将軍家治が側室・正絵(まさえ)との間に宿した息女。正絵(まさえ)…将軍家治の側室にして入鹿の義妹(入鹿の妻女・智絵(ともえ)の実妹)。
(ここからは女将軍反対派)
松平(まつだいら)重富(しげとみ)…将軍息女・基千代(もとちよ)の次期将軍就任反対派の頭目。宮将軍を画策する。徳川(とくがわ)治保(はるもり)…重富(しげとみ)に引きずられる格好で基千代の次期将軍就任反対派に。
新田(にった)修理(しゅり)…重富(しげとみ)の家臣、家老。重富(しげとみ)の命により、京に遣わされ、基千代(もとちよ)が次期将軍に任じられぬよう修理(しゅり)の義弟にして禁裏付の八木(やぎ)道秀(みちひで)を通して摂政・関白の九条(くじょう)尚実(なおざね)に陳情。
八木(やぎ)丹後守(たんごのかみ)道秀(みちひで)…禁裏付、修理(しゅり)の義弟。修理(しゅり)の依頼を受け、九条(くじょう)尚実(なおざね)に基千代(もとちよ)の次期将軍就任阻止を陳情、その折、宮将軍を持ち掛ける。
九条(くじょう)尚実(なおざね)…現摂政・関白。後桃園天皇が重病の為、朝廷を我が物として取り仕切る。女将軍誕生阻止としての宮将軍候補として閑院宮(かんいんのみや)家より師仁(もろひと)親王を迎える事を画策。
櫻井(さくらい)…長橋局(ながはしのつぼね)。尚実(なおざね)の愛人。
閑院宮(かんいんのみや)典仁(すけひと)…閑院宮(かんいんのみや)家の当主。親王。尚実(なおざね)より皇子・師仁(もろひと)を宮将軍にと持ち掛けられるも、逆に口止め料として金五千両を要求。
竹田(たけだ)信濃守(しなののかみ)公亘(きみのぶ)…閑院宮(かんいんのみや)家の家司(けいし)。卑賤の出自ではあるが、公卿になるとの野望を持つ。
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