評価:★★★★☆ 4.4
ソシャゲで遊んでたら異世界に迷い込んでいた青年、但馬波留。剣と魔法が支配するゲームみたいな世界に困惑しつつも、現代人の知識を頼りに立身出世しようと目論むが……そこはかつて勇者が君臨していた内政チート国家だった。
空腹は満たされ清潔な衣服を纏う人々。経済的に町は潤い鉄筋コンクリートの家が建ち並ぶ。生半可な知識は通用せず、ろくな職にもつけず埋没する彼は、生き残りをかけた起死回生の策に打って出た。
「他ならぬあなただけに、特別なお話があるんです。いえいえ、怪しくなんかありません。私の故郷ではねずみ講と言うのですが……」
これは詐欺師と蔑まれ、後にソープ王と呼ばれた男の異世界サクセスストーリー。
話数:全363話
ジャンル:エピック・ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
こんなにも素晴らしい作品があったのかと感動しております。これほどまでに濃厚なストーリー、設定、キャラで構成される小説は中々お目にかかれないだろうと思います。序盤のコメディーが強烈で不快に思う人も居るかもしれませんが、ネタを知っていたら思わずクスッと笑わずにはいられない、そんな面白さがこの作品にはあります。現代知識チートはそこら辺の安っぽいモノとはレベルが違います。作者はその手の専門家ですか?と言いたくなる程の圧倒的知識量。しかも画像での解説付き。凄いとしか言えない。キャラの個性も魅力的で、セリフや心情描写はとてもリアル。特に主人公とヒロインとのやり取りには読んでるこっちがドキドキしてきます。もちろんヒロイン以外のキャラ達も際立っていて、この作品に良い味を出してくれます。レビューしたい点はまだありますが字数制限なので断念。とても良い作品です。ぜひ一読してみては?
序盤はあらすじ通りに少々展開がふざけている転生ものにしか見えないが、一章の終わり辺りから急に化け始め、ドシリアスなファンタジーになった。特筆すべきなのは優れた世界観。異世界転生ではお馴染みの転生する理由、チート能力、スキル、ステータス、魔法、亜人種などなど。これらが一体どうして存在してるか、どうして私達の世界とそんなに違うのか、そんな追及してはいけない『お約束』を全部ちゃんとした理由を作って、世界観に組み込んでいる物語です。その他笑いもあり、涙もあり、サブキャラの性格が立っており、ヒロインとの感情描写もしっかりしている。特に終盤のアナスタシアちゃんの心情吐露は胸を打つ。既にそれなりに読まれているが、それでももっともっと評価されるべき作品だと思う。
タイトルそのまんま!ギャグも笑えて楽しいし科学や経済戦争も読み応えばっちり。個人的にはダブルヒロインの恋の行方と世界の秘密が徐々に展開していき予想を圧倒的に越える内容で度肝を抜かれた。特に恋愛面では胸を抉られ鬱々させる展開も多くヒロインの事をもうこれ以上追い詰めないであげて欲しいと思う日々でした。もう5年ほど携帯小説にハマってるけど最高傑作でした。可愛い切ないもどかしい、すれ違いやお互いの事情でなかなか向き合えない環境もあり葛藤が半端ないです。未読なら是非一度読んで欲しい。生きてるだけが人生じゃないって言葉が好きになりました。なぜこれが書籍化されないのか不思議。
まず、この作品のあらすじは詐欺です(良い意味で)明るいノリで始まったストーリーは、途中から段々と暗く憂鬱にものにすり替わっていきます。その中でも希望を捨てずに生きるキャラクターたちの描写が素晴らしい。ぜひ最後まで読んでほしい作品です。文章的にも読みやすく、情景描写が自然にすっと入ってきます。文章量は多いですが、読むのは苦ではありませんでした。
シリアスの中に、後ろから殴られるような角度のギャグを飛ばしてきます。なろう系のテンポのよいコメディのツボを押さえながら、後半になるにつれて解けていく深刻な世界観や情勢に、笑い飛ばせるエロもあり、友情もあり、恋もあり、楽しいものが何でも入っている名作です。なろう系のわくわく感を忘れてしまった人にもすすめられる作品であり、もちろん文章の体裁が丁寧なので初めてでもすすめられます。どれだけ情熱的に語っても感情は言葉で伝わりにくいので、まずはあらすじを読んでみてください。惹き付けていく力のある技量が分かります。この技量から紡がれる濃厚なシリアスを見てみたくありませんか?ぜひオススメです。
魅力に溢れる物語であることは間違いありませんし、それは他のレビューでも紹介されているので割愛しますが……読後、手放しに賞賛しかねる人も出るのではなかろうかと、そんなふうに思わせる作品だと思います。SFらしい考察を含んだ世界観と優秀な群像劇を湛えながら、設定の細かな粗や明らかにされないままの疑問点、全体の進行具合、そして最後の締め方。どうも胸にひっかる部分がいくらか見受けられました。レビューを書くくらいなので、これでもかというほどこの作品にのめり込んだのは間違いないのですが、それだけにこのモヤモヤをどう消化すればいいのか判断がつかず、こうしてグダグダと煮えきらない駄文を書いているわけです。読んで損をすることはないと思いますが、読後感は人によりけりとしか。レビューで読み始めるハードルを上げるのも本末転倒な気がしますが、多少の覚悟を持って物語の扉を開けることをお勧めします。
この作品を読まないのは圧倒的損失です。五年間純読み専だった自分が、この作品を紹介したいがためにアカウントを作ったほど。この作品の最大の魅力は、練りに練られた大スペクタクル。序盤では予想だにしなかった展開に、主人公は、読者は翻弄されていき…圧巻の8章は、号泣無しには読めませんでした。また、緻密に構成された登場人物の心情や言動は、時間の経過によって対比され、後半の寂寥感、儘ならなさといったものが強烈に訴えかけてくるのです。そして、展開上発生する内政チートに説得力を持たせるため、様々な知識が有機的に展開へと結びつけてられており、作者様の努力と、ただのなろうモノでは終わらせないという気概が感じられ、ただただ驚嘆する思いでした。主人公の知識、力にも勿論理由があり、ご都合主義と揶揄されるなろう小説を見事に昇華させています。もっと評価されてほしいものです。あなたもレビュー書け!
損はさせないと言ったが先に言わせていただくとこの作品、かなり濃いどのくらい濃いかと言われれば(あくまでも私個人の観点では)昨今の風潮のいわゆる「なろう系」が水の如く感じるくらいには濃い物語の密度が違う、とでも言えばいいのでしょうかこの濃さを良さと感じるか、あるいは口説いと感じるかは人によるでしょうですが、リアリティを求めているのであれば是非とも一読の価値アリですリアルではないリアリティ、これをみごとに書き上げている初めは軽い雰囲気でよくある作品だと感じるでしょう、ですがとりあえず2章まで読んでみてくださいあなたはこの作品の濃さに呑まれるでしょう稚拙で汚いレビューですが、この作品は一読の価値ありと判断して頂けたら幸いです
最初はなろう作品そのもので下品な所も多く切ろうか迷いましたが読み進めるうちに、なんだこれ? とおもうほどおもしろくなっていきました。おもわず2徹するほどです。話数が多いので敬遠されがちですが一章一章がしっかりと構成されており、苦になりません。異世界転移なのか?夢なのか?最終章まで謎のままです。その狭間でどこまでのチートをしていいのか逡巡する主人公混乱しつつ生活の為に必死に生きる姿、周りの友人に迷惑をかけないように決心していく姿に現代人として共感できます。
あらすじを見た時、結構良くあるよねと思ったんですが、まったく良い意味で裏切られました。あらすじはほとんど意味をなしていないような気もします。たぶんみなさんは、読んでいくうちに違和感を感じるのではないかと思います。普通はありえない、つじつまがあわない、ご都合主義、複線回収してない、などなどです。けれども、ひとつ大きな違和感がとれる瞬間がやってきます。そのあとから、違和感を感じていた部分が少しずつ少しずつ剥がれ落ちてきて、今度は謎を深く知りたいと思います。話を推理しながらこうなればいいなという展開を望みますが、僕の場合たいていはそうなりません。けれど、展開には納得しますし、納得させられますし、胸がすっとします。長いお話なので、心が落ち着いているときにゆっくりと読むことをお勧めしますが、間違いなく良作だと思います。