評価:★★★★☆ 4.1
俺、黒田竜也はこれまでの18年間、平凡な生活を送ってきたし、これからもそうなるはず……だった。
ある日、突然異世界で目覚めた俺は、訳も分からず帝国軍に包囲され攻撃を受ける。
そんな絶望的な状況の中、伝説の黒龍イオスが目覚め、俺に契約を迫ってきた!
成り行きでイオスと契約を交わした俺は、黒龍が変形した巨大人型兵器ドラグーンの操手として、帝国の魔装甲冑相手に大暴れ!
唸るドラグーンの拳が、蹴りが、翼が、尾が、そして人智を超えた超兵器が! 異世界に渦巻く謎と陰謀を打ち砕く!!
今こそ叫べ、「人龍合神!!」
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
クトゥルフ、ロボット物好きの人たちをしっかり意識しており、なおかつ、ネット小説という媒体をよく理解した内容。ヒロインも仕草が可愛らしく、悪役も魅力的。お世辞なしに迫力があり、ロボットものの理想と作品としての質の高さは保証する。主人公もしっかりしており、また、ロボットもののSF感と、クトゥルフのダークさがマニアにはたまらない。まだ序盤しか読んでないものの、完成度はかなり高く、ロボット好きに進められる作品。勿論、クトゥルフ好きにも。雰囲気が、明らかに他作品と違う。はっきりしている。作者の頑張りが伝わる作品。読書の負担も少ない。
主人公はある日目覚めると森の中にいた。混乱する主人公を、都突如現れた怪物が追い立てる。必死に逃げる主人公は、魔術を操る少女に助けられ、森の中で一緒に暮らすことになる。しかしある日、主人公を探しに来た帝国兵に、少女は撃たれてしまい、生死の境を彷徨う。その時、黒龍の残した神具が主人公に話しかけてきて‥‥。魔装甲冑と呼ばれる、ロマンの塊のような魔法系ロボットが戦力の中心の世界。それに対し、主人公は黒龍型ロボットと共に戦う。序盤から巨大ロボ同士の迫力ある戦闘シーンが繰り広げられる。飛び交う魔術!変形するロボ!絶体絶命の危機、そして勝利!まさにロマンを凝縮したかのような物語。敵も味方も、登場人物もロボットも、全てカッコイイ。爽快で熱い、そんな言葉がよく似合う物語。
読ませていただいた当初は、王道のロボファンタジーかと思っておりました。スパロボの原作小説を読んでる感覚、みたいな。魔法系のロボットにファンタジックな美少女が主人公に力を授ける。的な王道ストーリーで展開していく物語は、50話代後半で一気に展開が急転。そこに来てのこの展開は読んでなかった!?とばかりに楽しませてくれます。是非アニメ化ゲーム化してほしい(笑)そしてスパロボに参戦してほしい、マッハで完全改造してしまう。そんな作品です。是非、御一読を!