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 仕事でくたくたになった俺は帰宅途中に、橋の欄干を飛び越えた。
 ここから飛び降りれば、楽になる。
 魔が差したのだ。
 俺は、あまりにも心身とともに疲弊していた。 
 運よく……いや、悪くかもしれない。それを見ていた、ホームレスのおっさんに助けられた。
 ホームレスのおっさんは、自分のことを神様だといい、哀れな俺に「何でも願いを一つ叶えてやろう」と言ったのだ。

 俺は、「母親がほしい」と答えた。
 そんな事を言ってしまったのは、おっさんが勧めてきた酒に酔っていたのもある。
 小さなころに死んでしまって、ずっと、友達の母親を羨ましく思っていたのだ……
 勿論、おっさんが神様であることも、願いを叶えてくれるなんてことも信じちゃいなかった……のだが。


話数:全38話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
職業・種族
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時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

注意: