評価:★★★★☆ 4
五番レジは呪われている?
スーパー『いぬい』のパート従業員のあいだでは、そんなウワサが流れていた。
たしかに五つあるレジのうち、谷原 宰(たにはら つかさ)が担当する五番レジは陰気臭く、電子レジスターやスキャナーが故障しがちで、おまけに太い柱が死角になるせいか、なかなかお客さまが並んでくれない鬼門のレジだった。やることなすことうまくいかない。またしても谷原は客からクレームを訴えられ、尾井川(おいかわ)店長に呼び出しを食らう。
そんななか、職場での唯一の救いが盛田 衛(もりた まもる)だった。六〇すぎの元長距離トラックの運転手で、ふだんは雑用をこなし、手があいたときだけ五番レジにやってきて、谷原の補佐をしてくれる守護天使ともいえる存在だった。
ある日、谷原はいわくつきの五番レジの由来を耳にしてしまう……。
話数:全13話
ジャンル:仕事もの
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:R15
とあるスーパーにある五つあるレジのうち、主人公が担当する五番レジは陰気臭く、電子レジスターやスキャナーが故障しがちで、おまけに太い柱が死角になるせいか、なかなかお客様が並んでくれない鬼門……。呪われてる?!いや、まさか……。読んでみればああ、なるほど、と納得できるラスト。接客業はある意味、毎日がホラーだ。どんな客が来るかわからない。男は度胸、女は愛嬌と言うけれど。確かに持って生まれた器量なん重要じゃなくて、自分に自信を持って顔を上げて、胸を張って。そうして、やって来てくれたお客様に笑顔を見せて、また来たいと思わせることができたら……。時々、ちょっぴり大人向けかな?(^_^;)と思われる部分もあるけど、オドロオドロしい内容ではなく、ある意味で社会勉強にもなるかも……。