恩讐の武蔵 完結日:2018年1月15日 作者:井川林檎 評価:★★★★☆ 4.2ある日突然、途方もなく臭い男が、父に決闘を申し込んできた。 決闘で敗れた父の仇を討つべく、秋山通は但馬から播磨へ旅立つ。 臭い仇、その男こそ、宮本武蔵。 果たして通は、武蔵を討つことができるのか。 ※改稿したものをエブリスタさんで公開しています。 話数:全59話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 お腹が弱い 不潔 体臭 変態 宮本武蔵 巌流島 汚物注意 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
藩の兵法指南役であった父が、無名のくさい剣客に倒されてから幾年月。家名はすっかり地に落ちた。 仇を討たんと、小菊の如くなる可憐な乙女、秋山お通は復讐の旅に出る。くさいあいつはいつしか、宮本武蔵として勇名を馳せていた。 さてさて武蔵──改めくさしの臭さは異次元級! 凝縮されたそのくささ。お通に鼻血を噴かせ卒倒させるなんて序の口で、川の魚を大量死させたり、抜刀せずに放屁一発で並みいる敵を倒したり! かと思えば気合で消臭も可能。一体何者なんだ宮本くさし! そんなくさしを仇と狙う、美少女お通の旅路は苦難の連続。未練がましく幽霊となった親爺殿、南蛮風小次郎一座、謎の爺、そして……「お通じ! お通じや、男児を生むんだよ!」 秋山家のため、なんとしてでもお通にずんどこわっしょいさせたいお姉ちゃんも参戦し、復讐劇は波乱万丈、多事多難の様相で! くさいものほどくせになる。是非、刮目、脱力!
「洗足行水を嫌ひて、一生沐浴することなし。外へはたし(裸足)にて出、よこれ(汚れ)候へは是を拭せ置也」(『渡辺幸庵対話』宝永6年9月10日) 天下の剣豪・宮本武蔵は風呂に入らなかった。江戸時代の記録には確かにある。あるにはあるが、こんなに臭いなんて記録は語らない!って言うか、語れるわけない。 挑むは父の仇、細腕の女の子お通じ。しかし彼女が挑むのは天下に二天と謳われた剣腕にあらず、無双な極悪臭だったと言うのがこのお話。 仇を討つはずが、くさしな武蔵のお世話が係みたいに…お風呂に入れて、着物を洗い…本当に仇討できるの!?はらはらしつつも、くさしな武蔵の世界に飛び込んでいく、お通じちゃんの健気さにほろりと涙。 さらにお通じちゃんを普通の女の子に戻そうと、べったんばったん、御餅みたいに肥ったお姉さんまで現れて。どうなる仇討!?人を斬らないのになぜか痛快、時代活劇、まだ未読の方はぜひ!
とある武家のお屋敷に、ある日「たのもー」と、ふらっと現れた謎の男。近づくだけで鼻が曲がるような異臭を放つ、不潔な男。あんなやつに、そこそこの腕を持つ親爺様が負けるはずが……えーっ! 負けちゃったの!?不潔な男、道場を破るだけ破って名前も名乗らず消えてしまった。そのせいで家は没落……。誰に止められようと、絶対に仇を討つ。誓った田舎の娘さん。男装をして一人旅。さてさて、ではその不潔な男、名前はなんというのかと言いますと。「宮本武蔵」むさし もとい、 くさし と お通。因縁の対決……までには、コメディたっぷりの大波乱。おもしろおかしい歴史のイフをおつまみくださいませ。