評価:★★★★☆ 4.1
科学と魔法が滅ぼし合う世界。
レイン・サイフラは魔術師を迎撃するために造られた生体兵器だ。科学陣営に所属し任務を遂行していたレインだが、突如として輸送機が墜落し、敵である魔法陣営に降り立ってしまう。
即行で捕虜となったレインは、なぜか貴族の少女アイリス・ベルヴァルトの護衛をすることに。科学側には「裏切り者」と言われ、魔法側からは「劣等人種」と蔑まれるレインは様々な人や組織と出会い、力を手にしていく。そんな成り上がりものです。
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【動画リンク集 – http://www.nicovideo.jp/mylist/47371524】
話数:全54話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
SFって聞くと自分がまず真っ先に思い描くのは機動戦士のガンダム的なガンダムです。 今も変換しようとしたら予測されました。そのくらい有名なんですね。見たことはありませんが。 とどのつまり、宇宙、複雑な機械、そして極めつけは意味の分からない横文字の専門用語の羅列。そんなイメージが思い浮かぶのでは? 本作、『機械じかけの悪魔』は、言ってしまえば『科学VS魔法』の王道ストーリーが主軸です。 いがみ合う科学と魔法。互いに寄り添い合えばいいのに、それを拒む両者。 この物語は主人公である少年が、魔法陣営で捕虜になるところから始まります。 彼を捕虜として護衛に付けたのは、魔法陣営の貴族の少女でした。 笑いあり! 超迫力のバトルあり! 登場する人物は敵味方問わず曲者だらけ! 全てが魅力的なSF作品です。 ちょっとだけ、気になりました? あとはほら、その目で読んでみて下さい。
科学と聞くと小難しい理屈ばかりで難しいという方もいらっしゃると思うが、この小説に関してはそんなことなく、説明も最小限に済ませており、ライトな部類の科学設定が光っている小説だ。魔法と科学の陣営の対立だけではなく、両陣営にいえることだが、無能な人間に対する差別等もあり、物語をドラマチックに仕上げている。また、両陣営とも、こいつ、死んでほしくないなぁーって登場人物がいるので生き残ってほしいものだ。失敗作のNタイプ レイン・サイフラが今後、どういう道を歩むのか? 先が気になる小説である。ぜひ、読んでみてはどうだろうか?
なろう内といえば、異世界が主流となっています。 それらの作品は楽しめる要素が多々ありますが、けれども僕はそういった作品に対して、また二番煎じか、という感覚を覚えていました。 ですが、この作品には、そんな感覚を覚えさせない躍動感があり、文章にはメリハリがあって、少し読めばそのまま引き込まれてしまいます。 ノイズシステムと呼ばれる、従来のなろう作品には見られなかった技術。 それぞれの登場キャラクターがみな個性的で、かつ魅力的に描かれています。 そして何よりヒロインと主人公との台詞回しが独特で、読んでいてどっぷり引き込まれてしまいます。 斬新な構成に、独特なストーリー展開。 読めば一度ファンになってしまうこと間違いなしです。 この機会に読んでみてはいかがでしょうか?
このお話は、「魔法」と「科学」が対立する世界で、そのどちらからも厄介者扱いされている人間味のある生体兵器の主人公が、ツンケンする貴族の少女が描く物語です。情景描写や心理描写も細かく、読み手を飽きさせない展開。一部専門用語も出てきますが、しっかり解説されているため、難なく読むことができます。世界観や設定なども作り込まれていて引き込まれる作品に仕上がっております。魔法と科学、生体兵器と人間。様々な思惑が巡る作品ですので、気になった方は一度読んで見てはいかがでしょうか?