評価:★★★★☆ 4
「端的に言いますと、あなたを神様にしてしまいました」
仄暗い過去を持つ事を除けばごく普通の高校生である麻布灯醒志は、その日、新たなる神となった。
正直、突然神になったと言われたって理解が追い付かない灯醒志だったが……
触らぬ神に祟りなし。そう思って関わらなかった所為で過去に起きてしまった悲劇。あんな出来事はもう繰り返したくない。
その一心で、灯醒志は神となった事を受け入れ、非日常に足を踏み入れる。その先に待っていたのは、多くの人々から信仰を集めた神々や、その神々すら利用する不徳の輩──そして、灯醒志の過去と関わりのある者まで。
彼らと戦い、或いは話し合い、時には背中を預けながら、灯醒志は必死に前へ進む。
神々の争い。人間の業。過去の因縁。様々な因果が重なり、すべては混沌へと進んで之く。刮目せよ!
今宵始まるのは、世界を──どころか天界をも揺るがす大いなる物語。
古き神話が現代に黄泉還り、新たなる神話が紡がれる。その瞬間を見逃すこと勿れ!
話数:全50話
ジャンル:異能バトル
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
読ませていただきました。物語は、全体的にテンポ、アクションがとりわけ良いものでした。 ヒロインを助けるために庇ってひん死、そして覚醒して力に目覚める王道的展開から、強敵との闘いと主人公の過去を挟み、日本神話的舞台から、神や悪魔との対峙……そして世界の命運をかけた決選まで、一気に駆け抜けるような内容、面白いものでした。 文章も上手く記され、またキャラクターも有名どころの神話上の神の登場はもちろん、正義感が強く大切な人を守りたいと言う一心の強い主人公らしい主人公と、それを取り巻く二人のヒロインの存在も魅力的です。 かつて守り切れず、霊となり主人公との絆を深める少女と、そして新たに守りたいと思い、戦友にもなる少女――それぞれの物語と、最後の彼女の想いを引き継いでの決戦、素晴らしかったです!
自分は臆病で弱っちい人間だと評する少年ヒザシは、ある少女ヒカゲから見ればヒーローの様だった。ヒカゲが困っていれば助けようとしてくれるから、ヒザシはヒカゲにとってのヒーローであって欲しい。そんな幼い約束事から【神話】が始まった。この物語は我々がまさに神と崇め、畏れるような文句なしの神様達と地を変え、界を変え、スケールの凄まじい戦いのお話です。出てくるキャラクターは「はぁっ?!」と言いたくなるほどの有名所ばかりで、まずは各話のタイトルをかるーく見てみれば分かります。誰もが一度は聞いた事があるレベルの神様と繰り広げる超常バトルは手に汗握る迫力満載!また取り扱う神や悪魔に対しての描写も深いので、そっち方面の知識に飢えてる方にもオススメですヒロイズム神話バトル、貴方も是非ウィキペディアをお供にお楽しみください
幼い頃の記憶なんてものは大抵、美化される。繰り返される追体験の後、残るのは理想のヒーロー染みた記憶。そんなものは現実にあって上書きされるものであるが、この物語の主人公、灯醒志(ひざし)にとっては、決して欠くことのできない記憶であった。思いがけずに遭遇する超常の出来事に『触らぬ』よう気配を消すが、忌むべき記憶が脳裏をよぎり『触れて』しまう……『神』となった少年は『人』として『神』として物語を紡ぐ。まず世界観がしっかりしている。加えて、わかりやすい。そして主人公のクセが強くない。キザでもなくて、自己中でもなくて、でも人が良くて、どうしようもなく『主人公』本作の魅力は何をおいても彼のキャラクターにある。勿論その前提として、50話に収まっているのが不思議なくらいに濃い物語の本筋があればこそ。相乗効果的に面白いのがこれまた魅力的。
冒頭で主人公が脅威と接触し死にかけ、覚醒という王道的な展開から始まるこの物語。いきなり超有名どころの神、つまり格上と戦う主人公。なにもかもが敵に負けている主人公が、どのようにして敵を倒すのかをはらはらと見ていました。いきなりの熱い戦闘シーン、そして人間界を、さらには天界を巻き込むほどスケールのでかい展開。それをきちんと作者の腕で混乱せずに収拾されており、1話1話怒涛の連続です。そして、過去と向き合う主人公と面白いものをこれでもかと詰め込んだ作品は読んで後悔なんて絶対しません!!!
少女を助けて神となった少年の物語。主人公はある日突然神となり、そして人間界を、さらには天界を巻き込むほどの大きな戦いに巻き込まれてしまいます。様々な神や悪魔が登場し、たった50話ほどの中に壮大な物語が詰まっています。毎回が怒涛の展開の連続で、目が離せません。登場人物も一人一人に魅力があり、引き込まれてしまいます。ぜひ一読してみてください!