評価:★★★★☆ 3.5

 研究者達は海を泳ぐ魚である。彼等一人一人の眼前には異なった景色が広がっており、泳ぐ方向、辿り着く場所は様々だ。

 しかし彼等の道はときに触れあい、ときに交錯する。

 そして研究のバトンが渡っていく。誰かが誰かの研究を継いで、また誰かにバトンを渡す。生涯の意味は活字となり、データとなり残り続ける。たとえ教科書に載らなくとも、存在は科学という系譜に刻まれる。

 一人ぼっちだけど、一人じゃない。そんな科学者達の軌跡を描こうと思い立ち筆を執った。

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 白浜拓哉は24歳の理系大学院生である。海洋生物の研究に勤しんでいた彼は、ライバルである九条緋真に差を付けようと論文を執筆していた。

 しかし執筆から解放された拓哉は、疲労と開放感から生じた油断によって死んでしまう。

 死んだ筈の拓哉は、海中を漂うタコとなっていた。そしてライバルである九条緋真に拾われる。

 『再び始まった場所で、終わりを迎えるまでの物語』

 再び生を受けた拓哉は、ライバルの緋真とどんな軌跡を紡ぐのか。


話数:全10話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

注意:全年齢対象