評価:★★★★☆ 3.9
※2017年11月15日GAノベルから書籍版2巻が発売になります! よろしくお願いいたします!
少年アルスロッドは、「職業」を神殿から授けられる日を心待ちにしていた。
この世界では大人の仲間入りをする日に剣士や魔法使いといった「職業」を与えられる。その中でも、最強と言われているのが魔法剣士だ。少年は弱小領主の次男坊で、しかも領主の座を継いだ兄には最前線に出され、いつ戦場で命を落としてもおかしくない立場にいた。魔法剣士になれば、この現状を変えることができるかもしれない。かつての英雄もみんな魔法剣士だった。
だが、少年に与えられたのは、魔法剣士でもなければ戦士のようなありふれた職業でもなかった。織田信長という神殿の人間すら了解しない謎の職業だった。
しかし、この職業、なんと戦闘はトップレベル、小都市を大商業都市にしたりする内政力や、軍隊統率力なども高いという自分が国を作って覇王になるためにあるようなものだったのだ!
少年は、やがて自分が兄を倒して領主の地位につくこと、さらには王になって国を作ることを決意する。それこそが自分の大切な人や民を守る近道だと悟ったのだ。
話数:全170話
ジャンル:エピック・ファンタジー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
⒈ヒロインが多数いる中、それぞれが優秀な頭脳を持ちながらも、その役割がしっかりと分かれていること⒉ヒロインの親族を容赦なく断罪するところ⒊人物職業を負った背景に面白味があるところ⒋非常に読みやすく、トントン拍子で事が進みながらも、葛藤がしっかりと描かれていること2と4は歴史を見ると当たり前のことなのだが、ハーレム無双系にしては容赦がない。主人公が逃げ道も提示しながらも、ヒロインは葛藤した末に断罪を選択する。プロットがしっかりしているのか、本当に無駄がなく二日で苦労なく読了した。惜しむらくは、職業という概念がありながらも、人物職業以外にたいして焦点を当てていなかったことくらいか。とはいえ、3の背景も納得のいく持論展開があったので、それだけでも意味のある要素だったと思う。あとは「に」「は」などのミスが散見され、二つの解釈ができる文章になっているところがあったのは残念。
自分は歴史が好きだし。ファンタジー物も好きです。県や市、郡なんかで土地を割り振るのも面白いです。本作の中にある世界がどんな広さかは分かりませんがエルフが出るなら種族の概念があり現実世界でいう欧州のような感じで他種族をだすのも面白いですね。モンスターなんかも出してみては?モンスター系は序盤で出さないと、なかなか出しづらくなります。屈強なモンスター達を支配下に置くのも覇王っぽいかな…と。あと信長はその財力で大大名になった所が多いにあります。鉄砲なんかもそうです。今作の主人公はカリスマ性や個人の武なんかで行き過ぎてる感があります。主人公が無双するのは大歓迎で痛快ですけど、この後であるだろう大勢力との戦争なんかでは軍隊の強さがいります。主人公のカリスマ性のみでは、御都合が過ぎます。訓練だけで強くなるなら、どの勢力も同じです。何か強みになる武器を主人公に持たせて下さい。以上です。