評価:★★★★☆ 4.1
留学先に溶け込めず、「日本人がチヤホヤされる世界に行きたい」と願っていた山田太朗は、ある日、英語により魔術を行使できる異世界・レーヴラインに召喚されてしまう。
さてはこれで自分も勇者として、ハーレムを築けるのか!?と夢見たのも一瞬、召喚国の王からは不要と断じられ、放り出されてしまった。なんでも、異世界召喚もグローバル化の進む今日、英語が苦手で潔癖症な日本人はお呼びではないらしい。
運よく美少女三人組のパーティーに拾われ、新人冒険者「ターロ」として過ごすことになった太朗。
生活能力に乏しいニホン人、とまったく期待されていなかった彼だが、ここにきて、彼の日本人ならではの国民性が、無駄に威力を発揮してきて――?
まじめ、潔癖、小器用、風呂好き、MOTTAINAI。
ターロの発揮する日本人的国民性は、次第に少女たちの心と、世界を変えていく。
話数:全37話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
不思議の国『ニッポン』をネタにして、ひたすらいじくるファンタジー。王道になった異世界転移(チート・内政・発展・世界救済)に石を投げて、邪道(褒め言葉)を貫き、正面から正々堂々不意打つ姿勢が素晴らしい作品です。主人公は、英語がスペルとして魔法になる世界で発音が苦手な「日本人」は役立たず・無能とされ放逐されますが、日本の理解されない国民性が奇跡をおこして、物事を斜め上に解決しながら生きてます。しかも、解決した結果が「予想外」の効果を現す文字通りのファンタジー。この方の作品にしては珍しく悪意があり、優しさの無い世界です。だが、そこはご安心を!シリアスが最後まで良い仕事をしない(させない?)安心の「中村颯希」クオリティ!そこに痺れる!憧れる!人気を博すと便乗作品が増えるファンタジーに、アンチテーゼをぶつけて新しい可能性を探す。ニッチ市場の先駆者的な作品でオススメの逸品です。
「上質なファンタジーとは、意外なほどテーマは現実に即したものだ」そんな言葉をどこかで読んだ気がします。この作品も、舞台こそ異世界ですが登場人物達の悩みやコンプレックスというのは、私達と共通するものが多いと感じます。キャラクターの心理描写も細かく、そして物語の構成や文章がテンポよく練られていて、とても読みやすい作品でした。思うに、作品を良作たらしめるものは、「どれだけ心に響くものが有るか」ではないでしょうか。この作品は心の機微を見事に描く奥ゆかしさと、降りかかった困難をユニークな方法で円満解決するストーリーが心に響く良作でした。なろうの人気作品の中では、話数としてはそこまで多くはありませんが、その分1話1話の内容が濃いです。休日に一気読みすると、とても満足出来ると思います。
日本人あるある詰め込んで異世界召喚あるあると混ぜたら本編になります内容に関しては他のレビューがとてもわかりやすいし、カッコいいですおススメは本編読んで、テンション上がったまま感想欄読むこと(ネタバレ多いから最初はやめたほうが…)ヘタすると本編より長いかもしれない熱い感想たちが!!映画見たあと感想言い合うような充実感たまらんそして作者さまからの長い熱い返信がこれまたたまらん作者さまの他読んでるのに気がつかないなんて…MOTTAINAI!読んでねどっちも(^◇^)
著作を通してハートフルなものが多い中、これほど作者が悪意について深く描いたものはなかった。そのため中村先生の作品を知っていればいるほどその落差に驚き、そして引き込まれていきます。題材こそ悪い異世界の王様に召喚されるというものではあるものの、その後がまさかまさかの大連続。え、放逐しちゃうの?日本人ってだけで?きっと初めはそんな驚きから始まることでしょう。中村先生から、この作品をシリアスだと思っていたことをお忘れなくという言葉をいただいております。きっと最後(完結)まで読まれたのなら、驚かせてくれることでしょう!皆様是非お手を取ってお読みください!そして一緒に中村先生に騙されましょう!!
晴れ時々異世界召喚のなろう界隈にもついにアイツがやってきた。そう「グローバル化」である。「HAHAHA、大変だから言葉(英語)を発音するだけで魔法が使えるようにしたよ♪」「余計なことすんなユーエーセー!」日本人の魂からの叫びである。典型的な日本人の主人公は無双の夢破れ、悪戦苦闘しながらも懸命に努力していく。その姿は涙と笑いなしには語れない。「どうしてこうなった!?」コメディでありながらも、どこか暖かさと感動を受ける。斜め上方向な知識に溢れた感想欄と合わせて読めば、面白さが倍増するだろう。でも、ネタ潰しだけは勘弁な。日本人の感性に共感したり、客観的に見て不思議さを改めてしったり、謎な方向に勘違いされる不思議で素敵な日本人。感想欄で妙な知識を語ったり、エスパー並の予知を見せる読者に呆然としたり。何だかんだとお祭り騒ぎが続く日々。貴方もご一緒しませんか?
エスニックジョークが紋切り型でありながらその国々の国民性をわかりやすく伝えてくれるように日本人の特性を平均化させた没個性な主人公を通して日本人の持つ特質が巻き起こすもろもろの悲喜劇を愉しむ小説です。なお作者様の他作品を読まれた方はご存知でしょうがほのぼのタッチで涙腺を直撃してきますし食テロの破壊力も特大ですので読む時間と場所にご注意ください。
海外旅行に行った人、短期でも留学を経験した人、滅茶苦茶、共感できると、確信します。 ストーリーの面白さは、言うまでも無く、描き出されている、”典型的”日本人のターロの涙ぐましい姿に、何故かほろり。一読の価値 大いに在り。 楽しめるエンターテイメント!言語と言う、グローバリズムの最大障壁を逆手にとった物語。何が起こるか、今後に大きな期待が!
このお話は、日本人を知るオウドウの物語です。とある主人公が、外国に交換留学し、諸々の経験を伴う(予定)だったはずなのですが、ひょんなことから、異世界に転移します。…よくある転移ものです。チートぽいっ♪無双ぽいっ♪もありますよ作者様のまっすぐな思いが、斜めにヒカル作品です。(オウドウナニソレオイシイノ?)作者様の目指したRoyal Road異世界の召喚主に Catch & Release。第7話では、主人公異世界常識?的にどうなの…とコメディタッチな描写にキラリと光るシリアルが….シリアスからコメディへ、そしてコメディへ。「KAWAII」は正義です。そして「Oh-Sit」へ「Englishはsenseだよ。You 勉強しちゃいなYo-」ってな感じで読みましょう(笑)※ここまでで誤字じゃねと思われた方一読されてください。