評価:★★★★★ 4.5
「僕、『算数の妖精』が見えるんだ」
隣の席の山田君が発した言葉はあまりに衝撃的だった。
まるでファンタジー漫画に出てくる氷の国の王子様なのに。
ううん?
そんな彼だから、こんなファンタジーなこと言っちゃってるのかもしれない。
どんな返事をすればいいのやら。だけどそんな心配は無用だった。
妖精は、わたしの元にも現れたから。
話数:全3話
ジャンル:現代ファンタジー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
ヒロインの将来は公務員。でも本当の夢は菓子職人。 隣の席の山田君、将来は警察官。でも本当になりたいモノは漫画家。 親に将来を決められているという共通点を持つふたりが、算数の難問にぶつかったところから、奇妙な方向へと物語が進んでいく。 『算数の妖精』が現れて、答を教えてくれるという山田君。 半信半疑なヒロインが召喚の儀式を行うと、そこに現れた者は……? お互いの利害の一致から始めた勉強会。 時に励まされ、殆どはすれ違う。 そんな山田君に、別の感情も芽生えてはいくけれど……。 ヒロインは、恋と勉強、どちらも成就できるだろうか? 紆余曲折、波乱万丈、いろいろあるけど、そのどれもが甘酸っぱい。 そんな、素敵な物語は如何……?