評価:★★★★☆ 3.9
D級冒険者の俺。魔の森で死にかけ、廃城に住む幼女に助けられた。彼女は「城」の精霊だという。ともに暮らし、城を大きくして欲しいと頼まれた俺はそれを了承する。
彼女に魔物の死骸をささげることでポイントが貯まり、城を立派にしたり、様々な施設を設置できるらしい。霊薬の原材料が取れる薬草園、鉱石が尽きない坑道、ドワーフですら驚愕する謎技術満載の工房ができたりする。
冒険者ギルドに薬草を納め、城製のアイテムで強い魔物を狩っていたら、とんとん拍子でギルドの評価も上がっていって。恩返しをしようと思ったんだが、俺ばかり得している気がする……。
※これは、そんな男と小さな少女のまったり生活。のちに住人も増える予定です
話数:全89話
ジャンル:アドベンチャー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
善人の主人公と無敵の城の精霊がタッグを組んだ異色作聖剣の精霊も仲間になるかなあと思ってましたが魔王戦のルートになりましたまあこれはこれでおもしろかったですこの作品のいいところは読みやすいところですねキャラがシンプルでバランスがいい、案外これができてない小説はアンチが大騒ぎして収拾がつかないんです魔導投石機、魔導タンク、そして中央管制室どんどん強化される要塞にはワクワクしました最後に書籍化の挿絵はとっても綺麗でした、書籍の完結を楽しみにしています
偶然に不思議な力を持つ『城の精霊(幼女)』に命を救われた冒険者が、廃虚と化した城を修復発展させつつ低レベ冒険者→中堅冒険者→辺境の領主(今ここ)と立場が変わっていく。生産系/育成系ゲーマーが好きそうなビルドもの。もっとほのぼのさせて & 作る楽しみ/美味しそうな食べ物を『一緒にやりたくなる/食欲が増す』ような描写を増やすと、この作品の長所が更に伸びるかも。
先ず、文体が柔らかいので、主人公のお人よし感が良く出ていますし、同じ理由でお城の精霊である少女のほのぼのした感じがとても心地良いです。粗筋は、お城の薬草園から薬草を採取してお金を稼ぎ、森で魔物を倒しポイント化して城を成長させる。今の所これだけなのですが、森に生えているはずの薬草にダークエルフが関与していそうだという伏線や、そのダークエルフが手懐けているであろう小人を保護したりと、徐々に話が動き出しそうな雰囲気です。でも、もっとほのぼのして欲しいかも。グリーンハウス作って果樹栽培したり、畑作ったり、薬草でハーブティー飲んだりとかね。ともかく、『冒険者が主人公なのに暖かな感じ』がとても良い作品です。