評価:★★★★☆ 4.1
魔物という人類の敵が存在する世界。
魔物を討伐することを生業としている冒険者が存在する世界。
そんな中、一人の冒険者がいた。
彼は底辺冒険者である。
彼は冒険をしない冒険者である。
彼の名はアルフレッド。
日常を生きる、ただの平民である。思い付きで書き始めましたので拙い部分が多々あるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
恐らく更新は遅いです。
話数:全21話
ジャンル:アドベンチャー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
物語は淡々と、そして粛々と進む。そこに主人公の幸せは無く、また求めてもいない。甘さは飽くまでほんのり、ビターなカカオ90%級チョコの様。登場人物達が主人公に感じるのは普遍的でありながら異形たる精神。『殉ずる』とはこういう事かと再認識させられる作品である。なお最後の隠し爆弾に大爆笑した、失礼ながらマジで。
ある最低ランクの冒険者の話です。底辺と呼ばれる日雇い仕事をこなし、汚泥にまみれ「溝鼠」と呼ばれる一人の男。魔法も使えず、最期までまともに剣を振ることすらしなかった男。望外の収入を得た時、彼は教会で祈りを捧げます。「どうか俺に災いあれ」と。泥臭く、派手な戦闘も成り上がりもチートも、ヒロインすら必要としない物語。私はひどく惹かれました。もっと読者よ増えろと願います。